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MOBIUZ EX2710Q レビュー|165HzにWQHD解像度で音まで良い27インチ万能ゲーミングモニター

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BenQのゲーミングブランド”MOBIUZ”の最新ゲーミングモニター『MOBIUZ EX2710Q』を今回はご紹介します。

以前当ブログでも紹介した、WQHDの万能モニター「EX2780Q」の後継機種にあたるEX2710Q。

リフレッシュレートと応答速度がそれぞれ、144Hz→165Hz、5ms→2ms (GtG)に向上、Display HDR 400に対応したことで今回からMOBIUZシリーズとして登場。

また、ゲーミングモニターとしては珍しい2.1chのtreVoloスピーカーを内蔵。外部スピーカーなしで迫力サウンドが楽しめるのも大きな特徴です。

今回はベンキュージャパンさんより1ヶ月間実機を触らせていただいたので、そんなMOBIUZ EX2710Qの使用感、前モデルから進化したポイントなど詳しくレビューしていきます。

ベンキュージャパン
目次

MOBIUZ EX2710Qの概要

2021年9月8日にBenQから発売された、MOBIUZシリーズ最新モデル「EX2710Q」。主なスペックは以下のとおりです。

製品名MOBIUZ EX2710Q
画面サイズ27インチ
解像度WQHD (2560 x 1440)
パネルタイプIPS(視野角上下左右共に178°)
表面仕様アンチグレア(非光沢液晶)
リフレッシュレート165Hz
応答速度1ms (MPRT) / 2ms (GtoG)
入力端子HDMI 2.0×2/Display Port 1.4/USB3.0×3(Downstream x 2、Upstream x1)
スピーカー2.1ch(2Wx2+5W サブウーファー)
VESA対応100×100
可動調節機能高さ調整:100mm
チルト:-5°~15°
スウィーベル:左右15°
寸法高さ:439.6 – 539.6mm
幅:614.1mm
奥行き:216.7mm
本体重量7.4kg
保証3年保証(パネルバックライトは1年保証)
価格¥59,090(税込)
スペック詳細

モニターサイズ、解像度はマルチに使いやすい27型WQHD (2560 x 1440)。高視野角のIPSパネルを採用し、応答速度は2ミリ秒、リフレッシュレートは最大165 Hz(PS5で120 Hzまで)に対応と、超万能タイプのゲーミングモニターといった感じですね。

加えて2.1chのtreVoloスピーカー内蔵、暗所や彩度を調整できる「Black eQualizer」「Color Vibrance」などゲームを有利に進められる機能も盛りだくさんの一台となっています。

MOBIUZ EX2710Qの開封レビュー

MOBIUZシリーズお馴染みの近未来をイメージさせるようなカッコいいパッケージに入って到着。さっそく外観や基本機能をチェックしていきます!

内容物は、モニター本体、ケーブル類、説明書と必要最低限の内容です。

パッケージ内容

  • EX2710Q本体
  • モニタースタンド
  • ケーブルカバー
  • HDMI 2.0ケーブル 1本
  • DP1.4ケーブル 1本
  • USB3.0ケーブル 1本
  • 電源ケーブル 1本
  • 電源アダプター
  • クイックスタートガイド
  • 保証書

スタンドの取り付けは簡単で、土台とアームを固定してモニターにカチッとはめ込むだけ。工具レスで設置できるのは楽ちん。

スタンド込みの本体外観はこんな感じ。モニター自体のデザインはEX2780Qから大きな変化はありませんが、スタンドは従来の四角型からV字に一新されています。

ベゼルは非表示領域込みでわずか7mm。これだけ狭ベゼルならデュアルディスプレイにしても使いやすそうですね。パネルの表面加工には、目が疲れにくいノングレアを採用。

スタンドは、スウィーベル、チルト、高さ昇降すべて対応(ピボットだけ非対応)。それぞれの可動域自体は最小限といった感じですが、据え置きゲームでプレイする分には必要十分な可動域ですね。

首振り:左右20°

前後チルト:+20 ~ -5°

リフト:130 mm

前モデルはチルト機能だけでしたが、今回はモニターアームでの設置を前提としていない人にとっても嬉しい設計。

もちろん100×100mmのVESA規格に対応しているので、エルゴトロン LX」や「Amazon Basic」などの一般的なモニターアームが設置可能。(なるべく天板を広く使いたい僕はすぐにモニターアームに載せ替えちゃいます‥!)

エルゴトロン LXをマウント

そんなMOBIUZ EX2710Qのインターフェースは以下のとおりです。

左から順に
  • 電源
  • HDMI2.0×2
  • DisplayPort1.4
  • イヤホンジャック
  • USB3.0Hub

前モデルにはあったUSB Type-Cがなくなった代わりに、USBハブ機能が追加されています。

Type-C対応のノートPCユーザーにとっては残念ポイントですが、デスクトップのゲーミングPCと接続する人にとってはかなり嬉しい仕様変更かも…?

モニター裏側には、各種操作ボタン。中央のジョイスティックは直感的に操作ができて画面設定がスムーズに行えます。

MOBIUZ EX2710Qの特徴と使用感レビュー

独自のHDRi技術による映像美

MOBIUZ EX2710Qは、BenQ独自のHDRi(←小文字の i がついてる)技術を搭載したゲーミングモニターです。

HDRiは、部屋の明るさや色温度に合わせて、モニターの輝度と色合いを自動調整してくれる機能です。環境に合わせて手動で明るさ調整をする必要がなく、常に最適な明るさを保つことで疲れ目防止にもなります。

また、通常の「HDRi」にくわえ、「ゲーム HDRi」と「シネマ HDRi」の計3つのプリセットが搭載されています。

通常のHDRi
ゲームHDRi
シネマHDRi

コントラストの大きいシーンで各モードに切り替えて確認したところ、ゲームHDRiが群を抜いて鮮やかに表示されました。IPSパネルの恩恵か、色飛びや目の疲れもなく快適かつ明瞭に視認できます。これは快適…!ちなみに、PS5など接続しているHDMIに切り替えると、自動でゲームHDRiモードに切り替わる仕様になっています。

VESA DisplayHDRのHDR規格は「HDR 400」に対応。最もベーシックな規格ではありますが、この価格帯の165Hzモニターであることを考えると、HDRに対応しているだけで十分かなと思います。(このリフレッシュレートでHDR 600対応となると普通に10万円オーバーですからね…)

また、本製品にはHDRのエミュレート機能も付いてるので、HDR非対応コンテンツでもより良い画質で楽しむことができます。

ディテールを底上げする各種機能

高画質、165Hzの高リフレッシュレート、1ms(MPRT)の高速応答だけでなく、暗所を明るくする「Black eQualizer」や、色を強調する「Color Vibrance」などディテールを底上げする機能を網羅するEX2710Q。

デフォルトでは、ほとんど使うことのないAMA(応答速度の高速化)設定になっていますが、設定から各種モードに切り替えることができます。

中でもベンキューモニターの人気機能であるBlack eQualizerは、白潰れや黒潰れを抑えつつ暗所などをバランスよく明るく表示できるので、格段に索敵しやすくなります。

Black eQualizerオフ
Black eQualizer最大設定

また、MOBIUZシリーズお馴染みのRPGモード特化の暗所補正機能「Light Tuner」にも対応。Black eQualizerは10段階しか設定できないところ、Light Tunerは+10〜−10までの20段階で調整できるので、より細かく調整する場合はLight Tunerに入れて微調整するのがおすすめ。

20段階でより細かく暗所補正できるLight Tuner

その他、色の鮮やかさを強調する「Color Vibrance(色の鮮明さ)」機能も搭載。

彩度をいじるのとはまた違って、画質調整ツールのReShadeの「HDR」や「Technicolor 2」と同じような画像処理をモニターのハードウェア側でやってくれる機能。ツールが使えないゲームでも、自分好みに色の鮮やかさを微調整できるのも嬉しいポイント。

豊富なカラープリセット

また、「カラーモード」には前述のHDRiを含む全10種類ものプロファイルが収録されています。

標準
ゲームHDRi
シネマHDRi
Display HDR
FPS
RPG
レーシングゲーム
RGB
M-book
ePaper
標準普段使いに適した設定
ゲームHDRiHDR + ゲームプレイに適した設定
シネマHDRiHDR + 動画視聴に適した設定
Display HDRHDRコンテンツに適した設定
FPSFPSゲームに適した設定
RPGRPGゲームに適した設定
レーシングゲームレースゲームに適した設定
RGBsRGB規格に合わせた色設定
M-bookMacBook出力に適した設定
ePaper電子書籍向けの彩度低めの設定

とにかく音が良い

スピーカー品質にも定評のあるMOBIUZシリーズですが、中でも音質に拘り抜かれているEX2710Q。

フロントの左右スピーカー+背面サブウーファーの2.1chのスピーカーを内蔵。ゲーミングタイプで2.1chスピーカーを搭載するモニターって珍しいですよね。

また、treVoloサウンドシステムを採用しているスピーカー自体の性能や構造も、他モデルとは一味違います。True Soundの独自技術で高域の音幅を広げるだけでなく、ウーファーのポート設計上より低域が響くようになっているので、音域問わずしっかり厚みと立体感のある音を鳴らしてくれます。

言わずもがなですが、一般的なゲーミングモニターの簡易スピーカーに比べて、ゲームプレイ、動画鑑賞時の没入感は雲泥の差ですね。

さらに、「オーディオモード」からFPS、レーシングゲーム、スポーツゲームなどジャンル別に音質を最適化する機能まで搭載。

用途に応じたイコライザーを収録

予め以下の5種類のイコライザーが収録されています。

5つのオーディオモード

FPS敵の足音や使用している武器を識別しやすくするFPSに適したモード
RCG重低音と3Dサラウンド効果を強調したレーシングゲームに適したモード
SPGノイズ干渉を減らして人の声を強調したスポーツゲームに適したモード
シネマ映画館の音場をベースにチューニングされた動画視聴モード
ライブ/ポップライブコンサートの音場をベースにチューニングされた音楽視聴モード

作業、動画鑑賞とマルチに使える

旧モデルEX2780Qからゲーミング性能が大幅にグレードアップしたEX2710Q。

もちろんフリッカーフリーやブルーライトカットなどのアイケア機能も健在で、動画鑑賞や作業もこれ一台でカバーできます。色再現性の高いIPSパネルで、モニターサイズも27インチと使い勝手が良い点も含めて、本当に用途を選ばない万能モニターといった感じ。

解像度はWQHD(2560×1440p)で、いわゆる2K。4Kには劣るものの、フルHDに比べて断然綺麗ですし、作業領域も広くて使いやすい解像度。加えて、DCI-P3 カバー率95%と色表現も正確なので、写真や動画などのクリエイティブ作業をする人にもすすめやすいモニターかなと思います。

ScreenBar Plusとの併用も

MOBIUZ EX2710Qは、同社のスクリーンバーに対応しています。

モニター掛け式ライト「ScreenBar Plus」

画面幅が厚いPD2725Uなど、スクリーンバーが使えないモデルもある中、本製品は問題なく使用できます。

ちなみに、モニター掛け式ライトScreenBar Plusはデスク上の場所を取らずに手元と画面だけをピンポイントで明るく照らせるのでかなりおすすめ。

フリッカーレスで目が疲れにくく、画面反射もなく快適なので、まだ導入していない人はぜひEX2710Qと合わせて試してみてほしいアイテムです。

ベンキュージャパン

リモコンが無くなったのは残念

一点だけ残念だったのが、前モデルには付いていたリモコンが付属しなかった点。

旧モデル付属のリモコン

この小型リモコンが最高に便利だったので、今回も付いてるものと思って開封時に探しまくりましたw(せめてZOWIEシリーズについているような有線スイッチがほしかった…!)

OSDやジョイスティックの操作性自体は良く、慣れてしまえばサクサク設定できますが、頻繁にモードを切り替える人や天板幅が広い場合は、毎回モニター裏に手を伸ばさなければいけないのがちょっと不便に感じるかも…?

MOBIUZ EX2710Qレビュー|まとめ

今回は、ベンキューMOBIUZシリーズの最新ゲーミングモニター「MOBIUZ EX2710Q」を使った感想でした。改めてレビューをまとめるとこんな感じ↓

良いところ
残念なところ
  • 27インチでWQHD(万人向け)
  • 165Hzで応答速度もかなり速い
  • 「Black eQualizer」も対応
  • 2.1chスピーカーの迫力サウンド
  • 作業、動画鑑賞とマルチに使える
  • 前回はあったリモコンとTYPE-Cが無くなった

27インチで解像度WQHDと万人向けで、165Hzのリフレッシュレート、応答速度は1ms(MPRT)とゲーミング性能も大幅にレベルアップしたEX2710Q。

HDRやその他モードも旧モデルから進化し、オールジャンルのゲームプレイ、動画鑑賞、作業用と万能に使えるゲーミングモニターとなっています。

リモコンの付属がなくなった点は唯一ウィークポイントですが、価格据え置きで総合的にかなり進化しています。マルチに使えるゲーミングモニターをお探しの方はぜひEX2710Qを検討してみてください!

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1990年生まれ、大阪府出身ブロガー。ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

Yahoo!ニュース、ライフハッカー[日本版]などでもガジェットライターとして活動してます。

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