正確な色再現。BenQ PD2725U 1ヶ月使用レビュー|Macユーザーに最適な4Kモニター

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在宅ワークが増えた最近は、自宅での作業用に大画面モニターの導入を検討している人も多いはず。

そんなモニターを選ぶ際のポイントは用途によってさまざまですが、中でも4K・HDR対応で色の再現率が高く、ノートPCとケーブル1本で接続できるモデルは万能。これらをおさえつつ、よりMacに最適化されたモニターが今回紹介する「BenQ PD2725U」です。

特許を取得しているPDシリーズお馴染みの正確な色再現にくわえて、Thunderbolt 3対応でMacとの接続・給電・通信すべてケーブル1本でカバーできるハイスペックモニター。

今回は、ベンキュージャパン様より1ヶ月間実機を触らせて頂いたので、そんなPD2725Uをテレワーク環境に取り入れた感想、メリット・デメリットを詳しくレビューしていきたいと思います。

ベンキュージャパン
目次

BenQ PD2725Uの概要と開封レビュー

PD2725U」は、ベンキュージャパンが販売する27インチ4K対応デザイナーズモニターです。

製品名BenQ PD2725U
ディスプレイ27インチワイド/ノングレア/IPS/LED
4K UHD(3840 × 2160)
端子HDMI 2.0 x 2
DisplayPort 1.4 x 1
Thunderbolt3 x 2
サイズ614.8 x 449.8~599.8 x 255.8mm
重量約8.3kg
スピーカー2chスピーカー(最大2.5W x 2)
VESA規格100 x 100mm
特徴VESA Display HDR 400
AQCOLORによる色精度保証
デュアルビュー機能
KVM機能
ブルーライト軽減
フリッカーフリー
価格税込104,545円
基本スペック

PDシリーズお馴染みのシンプルな段ボール1枚の梱包で到着しました。さっそく開封していきます!

付属品は、以下のとおりです。Thunderbolt3ケーブルなど映像出力するためのケーブルは揃っているので、別途買い足す必要はありません。

  • PD2725U本体
  • 電源ケーブル(約1.8m)
  • HDMIケーブル(約1.8m)
  • miniDP to DPケーブル(約1.8m)
  • USB3.0ケーブル(約1.8m)
  • Thunderbolt3ケーブル(約0.7m)
  • スタンド
  • 背面カバー
  • ホットキーパック G2(外付けコントローラー)

モニター外観はやや無骨なデザインで、あくまで外観より機能性を重視したといった印象ですね。

スタンドも平面的で少し味気ない気もしますが、フルフラットなのでキーボードなど小物を置くには良さそう。

ベゼルレスの縁は、非表示領域と合わせても8mm以下と極薄でスッキリしていて美しいです。パネルの表面加工は、目が疲れにくいノングレアを採用。

スタンドの取り付けは、土台とアームを固定してモニターにカチッとはめ込むだけ。工具レスで設置できるのは楽ちん。

もちろん100×100mmのVESA規格に対応しているので、Amazonベーシックなどの一般的なモニターアームが取り付けられます。

スタンドは、スイベル、チルト、高さ昇降すべて対応しているので、可動域はめちゃくちゃ広いです。アームでの設置を前提としていない人にとってはうれしい設計ですね。

左右スイベル(首振り)

前後チルト(お辞儀)

リフト(昇降機能)

90度回転のピボットにも対応しているので、こんな感じで縦表示にして使うこともできます。

そんなPD2725Uは、ポート類がとにかく豊富。

  • HDMI (v2.0)x2
  • DisplayPort (v1.4) x1
  • Thunderbolt 3 対応USB Type-C x 2 (65W、15W給電)
  • USB3.1(Down)ポート x1
  • USB3.1(UP)ポート x2
  • 専用コントローラー用ポート
  • オーディオジャック

Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cを2ポート搭載しているのが大きな特徴。ケーブル1本でMacBookとの接続・給電・通信のすべてが可能なので、Mac側にケーブルを繋ぐ必要ありません。

底面には、2.5W+2.5Wのデュアルスピーカーを搭載。音質は軽めで立体感とかは感じられませんが、そもそも音が出ないモニターも多い中しっかりスピーカーを内蔵しているのは嬉しいポイント。

2chスピーカー(最大2.5W x 2)

モニター背面の左下部には操作ボタンが付いていますが、専用コントローラーが付属するので手元で直感的に操作できます。後述しますが、このコントローラーの操作感が最高…!

ホットキーパック G2

BenQ PD2725Uの機能と使用感レビュー

1ヶ月間BenQ PD2725Uを試してみたので、実際に使用して期待以上だったこと、期待を上回らなかったことなど感想をまとめていきたいと思います。

AQCOLORならではの正確な色表現

数あるBenQモニターの中でも、プロ仕様シリーズとして展開されている”AQCOLORモデル”のひとつである本製品。1個体ずつの手作業でによるキャリブレーション(色精度のチューニング)に加え、外部のCalMAN認証とPANTONEカラー認証を取得しています。

キャリブレーション診断書が付属

また、色域カバー率はsRGBとRec.709が100%、Appleが定めるDisplay P3とデジタルシネマ規格のDCI-P3が95%とかなりの広色域で、色精度の正確さに関してはガチのスペック

動画の編集やデザイン制作など色味の精度が重要というクリエイター、日常的にPhotoshopやLightroomを使う人にとってはまさに最強のモニターだと思います。

初期の色味が良く、ごちゃごちゃ設定せずに箱から出せばすぐに使えるPD2725Uですが、MacBookと繋げる場合はカラーモードを「M-Book」に切り替えるのがおすすめ。

MacBookの色調を忠実に再現できるM-Bookモード。通常時よりさらにMacBookの色調に近づきました。

MacBook Proの画面がそのまま27インチ大画面に置き換えられたような感じで、もはやRetinaディスプレイの画質そのもの。こういった独自チューニングのカラープリセットが最初から入っているのは嬉しいですね。

Thunderbolt 3対応でMacとケーブル1本で接続

PD2725Uのもう一つの大きな特徴が、Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cを搭載している点。

Thunderbolt 3ケーブル1本でMacBookとの接続・給電・通信まとめてカバーできるので、Mac側にケーブルを繋ぐ必要がないんですよね。また、モニターがPCの”USBハブ”としても機能するので、マウス、キーボード、マイクなどの外部機器をPC側に接続する必要がないのも大きなメリット。

デスク上がドックや配線でごちゃごちゃしないので、作業スペースを広々と使えます。データの転送速度も40Gbpsと爆速なので、MacBookとの相性、データ転送速度で選ぶ方には特におすすめです。

スタンドはピボット対応なので、回転させてPC側で回転90度に設定することで縦表示にできます。長文の文章データや、WordPress、Excelを扱う際は縦の表示領域が広がって結構便利なんですよね。

用途に合わせたカラープリセットが秀逸

PD2725Uは、用途に合わせた専用のプリセットが多数搭載されています。

カラーラインのコントラストを強調する「CAD/CAMモード」、明るさ調整で黒い部分をくっきり映す「アニメーションモード」、モニターの輝度が暗い状態でも鮮明に映せる「暗室モード」などを搭載。

さらに便利なモードが、「DualView(デュアルビュー)機能」。これは、画面上に2つのプリセットを並べて表示できるというもの。

僕の場合、左側にはデザインを確認しやすいカラーモードに設定し、右側にはリサーチのための資料をブルーライトカットで表示といった使い分けで重宝しています。

同じ画面で見ると、左右でカラーモードが違うのがわかりやすいですね。

このデュアルビュー機能も自由にカスタマイズでき、例えば片側をCAD/CAMモードにして製図しながら、もう片方をアニメーションモードにして細部をチェックするといった使い方も可能。これぞクリエイティブ作業に特化されたモニターといった感じで、使い込めば使い込むほど「ああ、こんな使い方あったんだ」と発見があって面白い。

手元のコントローラーで直感的に操作が可能

前述のとおり、「ホットキーパック G2」という独自のOSDコントローラーが付属する本製品。このコントローラーの操作感がとにかく良いんですよね。

ダイアル回転で直感的に操作ができて、すべての操作がこの手元コントローラーで完結。わざわざモニター裏に手を伸ばしてスティックをカチカチする必要はありません。

また、コントローラーキーとローテーションキーも付いているので、それぞれにショートカットの割り当てまでできちゃいます。

モニターが多機能なゆえに、よく使うモードをワンタッチで呼び出せる仕様は最高ですね。このコントローラー操作に一度慣れてしまうと、もう従来のモニター操作には戻れません(笑)

同社製品のスクリーンバーが使えない

一点だけ個人的に残念だったのが、同社のスクリーンバーに対応していないこと。

モニター掛け式ライト「ScreenBar Plus」

デスクライトに、モニター掛け式の「ScreenBar Plus」を愛用しているのですが、クリップの対応幅が3㎝までなので、上部中央に厚みのあるPD2725Uに上手く引っ掛からないんですよね。

ベゼル上部にポンと載せることはできますが、固定はできないのでモニターを動かすと当然落下します。スクリーンバーをお使いの場合はこの点だけ注意が必要。同社製品なので、スクリーンバーの次期モデルで改善されると嬉しいですね!

BenQ PD2725Uレビュー|まとめ

以上、27インチ4K対応デザイナーモニター「BenQ PD2725U」のご紹介でした。改めてレビューをまとめるとこんな感じ。

良いところ
残念なところ
  • 色再現は外部の特許取得で折り紙つき
  • Macとの親和性が抜群
  • 用途に合わせた専用ディスプレイモードが便利
  • 手元のコントローラーで直感的に操作できる
  • スタンドの可動域が広い
  • 機能性重視でやや無骨な外観
  • 同社のスクリーンバーが使えない

外部の特許を取得しているだけあり、色再現の正確性が抜群で、Macとの親和性も高いBenQ PD2725U

個人的には、ScreenBar Plusが非対応な点が唯一残念ポイントでしたが、モニターとしての性能面では、まさに非の打ちどころがない素晴らしい一台でした。

日常的にMacBookでクリエイティブな作業をする方をはじめ、4K対応のハイスペックなモニターをお探しの方はぜひチェックしてみてください!

ベンキュージャパン
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AUTHOR

1990年生まれ、大阪府出身ブロガー。
ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

ガジェットやインテリア、QOLアイテムなど、こだわりのあるモノを日々、探索中。

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