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BenQ EW2880Uレビュー|作業・ゲーム・映画まとめてこれ一台で。【28インチ4K万能モニター】

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2021年12月3日に発売されたばかりの、BenQの28インチ4Kモニター「EW2880U」をレビューしていきます。

4Kだけでなく独自のHDR技術、高音質スピーカーを搭載した”エンタメ特化”のEWシリーズ新作。USB Type-Cが60W給電に対応していてMacBookとの相性もいいですし、広視野角のIPSパネル、アイケア機能も充実していて作業用途にもピッタリ。

写真編集やデザイン特化のハイエンドモニターほどの目を見張る機能こそありませんが、一台で作業も動画もゲームも万能にこなせるバランス型モニターとなっています。

今回はベンキュージャパン様より1ヶ月間お試しさせていただいたので、そんなEW2880Uの使用感、一世代前モデルとの違いなど詳しくレビューしていきます!

ベンキュージャパン
目次

BenQ EW2880Uの概要

EW2880U」は、ベンキュージャパンが販売する4K対応の28インチモニターです。主なスペックは以下のとおりです。

製品名BenQ EW2880U
ディスプレイ28インチ/ノングレア/IPS
解像度4K UHD(3840 x 2160)
入力HDMI 2.0 x 2
Display Port 1.4 x 1
USB Type-C x 1 (60W給電)
スピーカー3W x 2 (3.5mmヘッドホンジャック搭載)
リフレッシュレート60Hz
本体サイズ高さ:421 – 521mm
幅:637mm
奥行き:277mm
本体重量約7.9kg (スタンドなしで約5.29kg)
保証期間3年保証(パネル、ライトは1年保証)
定価50,364円(税込)
スペック詳細

4K対応はもとより、アイケアからHDR系の機能まで充実していて、作業にもエンタメにも強いまさに万能モニター。FPSなどの高リフレッシュレートを必要とするゲームには不向きですが、RPGやSPGのプレイ、映画鑑賞にはピッタリな一台。

1世代前の4Kモデル「EW2780U」から性能面での大幅な進化はありませんが、画面サイズが1インチ大きくなり3㎝ほど表示領域が広がってます。価格が1万円近く安価になったのもポイントですね。

PCモニターながら、計6W出力のスピーカーや専用リモコンの付属といった嬉しい付加価値も。では、さっそく開封して外観や付属品、基本性能からチェックしていきます!

BenQ EW2880Uの外観と付属品

モニター本体とスタンド以外の付属品は以下のとおりです。

付属品一覧
  • HDMI 2.0ケーブル 1本 (1.8m)
  • USB Type−Cケーブル 1本(1.0m)
  • 電源ケーブル 1本(1.5m)
  • クイックスタートガイド
  • リモコン
  • 保証書 

スタンドの取り付けは簡単で、土台とアームを固定してモニターにカチッとはめ込むだけ。工具レスで設置できるのは楽ちん。

スタンドは、従来の四角型からスタイリッシュなV字に一新されています。前モデル同様フレーム部分だけやや茶色がかったガンメタのような色味で、全体的に他のPCモニターにはない高級感を感じますね。

ベゼルは非表示領域込みで8mmほど。これだけ狭ければデュアルディスプレイにしても使いやすそうですね。パネルの表面加工には、目が疲れにくいノングレアを採用。

スタンドは、スウィーベル、チルト、高さ昇降すべて対応しています(回転のみ非対応)。

首振り:左右15°

前後チルト:+15 ~ -5°

リフト:100 mm

可動域10㎝のリフト以外は最小限といった感じですが、据え置きで使う分には必要十分な可動域ですね。モニターアームでの設置を前提としていない人にとっても嬉しい設計。

もちろん100×100mmのVESA規格に対応しているので、「エルゴトロン LX」や「Amazon Basic」などの一般的なモニターアームが別途取り付けられます。僕はなるべくデスクを広く使いたいので、今回もモニターアームで設置。

入力端子は、HDMI 2.0ポート x 2、DisplayPort 1.4 x1、USB Type-Cポート x1の3種類。3.5mmのオーディオジャックもついています。

この内USB Type-Cは60W PD出力に対応してるので、ケーブル1本でノートPCの映像出力&充電が可能。14インチMacBook Proを接続してみたところ、しっかり60WでPC側に給電ができていました。これは便利!

正常に60W充電されているMacBook Pro

底面にはアイケア用の光センサーを搭載。この「ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)」機能によって、周囲の明るさに応じて最適な明るさ・色味を自動で調整してくれます。

最適な色味・明るさを保つためのセンサー

モニター裏側には、OSD設定などの各種操作ボタン。ジョイスティックは直感的に操作ができて画面設定がスムーズに行えます。

本製品の嬉しいところが、専用リモコンが付属する点。カラー・サウンドモードの切り替え、ナイトモードのオンオフなど頻繁に使うアクションが予めボタンに割り当てられているのがとても便利。

サイズの大きいモニターはその分距離を取るので、リモコン操作できるのがホントに快適です。(全PCモニター標準装備にしてほしい…)

下部には、左右1基ずつスピーカーを搭載。音質については後述しますが、「一応音もなるよ」程度の一般的なPCモニターとは一線を画する迫力サウンド。よほど音質にこだわるとかでなければ、外付けスピーカー無しでもかなり没入感に浸れるはず。

BenQ EW2880Uの特徴・使用レビュー

視野角のチェック

まずは色ムラ、視野角の広さをチェックするために、デスクトップの背景を単色にしてみました。

結果はこんな感じ。流石に上向にして下から覗き込むように見ると多少グラデーションっぽくなりますが、左右の角度をいじる程度では、ほぼ色ムラを感じることはありません。

広視野角のIPSパネルを採用しているので、メインのモニターとして正面から見るのはもちろん、サブモニターとして少し角度をつけて使う場合でも快適に視認できます。

また、表面加工にはノングレア(非光沢)を採用しているので、光の反射や映り込みも防ぐことができます。色味が白っぽいグレアパネルに比べて、目が疲れにくいのも嬉しいポイント。

4Kに加えて独自の”HDRi技術”による映像美

EW2880Uは、BenQ独自のHDRi(←小文字の i がついてる)技術を搭載しています。

HDRiは、部屋の明るさや色温度に合わせて、モニターの輝度と色合いを自動調整してくれる機能。環境に合わせて手動で明るさ調整をする必要がなく、常に最適な明るさを保つことで長時間作業時の疲れ目防止にも一役買ってくれます。

通常のHDRiにくわえて、「ゲーム HDRi」と「シネマ HDRi」の計3つのプリセットを搭載。

HDRiモードの色味比較

HDRiオフ
通常のHDRi
シネマHDRi
ゲームHDRi

コントラストの大きいシーンで各モードに切り替えて確認したところ、ゲームHDRiが群を抜いて鮮やかに表示されました。(写真だとシネマモードとゲームモードの差が分かりづらいですが…)IPSパネルの恩恵か、色飛びや目の疲れもなく快適かつ明瞭に視認できます。

ちなみに、PS5など接続しているHDMIに切り替えると、自動でゲームHDRiモードに切り替わる仕様になっています。

あと、モニター正面のボタンからいつでもオンオフできるのが地味に超便利。HDRiはコンテンツによって相性もありますから、手元でパッと切り替えできる仕様は嬉しいですね。

HDRiボタン

さらに、HDRのエミュレート機能まで付いている本製品。映画やゲームなどコンテンツ側がHDR非対応であっても、自動でHDRっぽい色味にエミュレートしてくれます。

限りなくMacに近い発色

昨年レビューした一世代前モデルのEW3280U同様、BenQの4Kモニターはデフォルトの発色がMacにかなり近いんですよね。(MacBook特化のプリセットも収録されてます)
箱から取り出してそのままMacBookに接続すれば、これだけ違和感のない色が出せます。初期設定からいじったのは輝度だけ。

14インチMacBook Proと接続

同価格帯のモニターで「いざMacに繋いでみると全然色味が違う」なんてことも多いですが、sRGBカバー率100%のEWシリーズはそういう心配がないのも強みですね。特にMacBookで写真を現像したり、Photoshopなどで画像編集する人には恩恵が大きいのではないかと思います。

ちなみに、動画の編集やデザイン制作など「色味の精度がとにかく大事」という場合は、以前紹介したクリエイター特化の「PD2725U」がおすすめです。ちなみに、こちらも本機同様に公式のMac推奨モデルとなっています。

ケーブル1本でノートPCと接続・給電可能

前述のとおり、Type-C端子は60W PD出力に対応してるので、付属のUSB Type-Cケーブル1本繋げるだけでノートPCの映像出力&給電が可能です。

モニターへ出力しながら、PC本体への給電まで同時にできるのはやっぱりスマートですね。ドックや配線で場所を取らない分、作業スペースを広々と使えます。

ただ、付属のUSB Type-Cケーブルの長さが「1m」と短いので、パソコンに直挿しする場合は少し不便。なので、配線をきれいに整えたい場合は別途長いUSB Type-Cケーブルを用意しておくことをおすすめします。

とにかく音が良い

スピーカー品質にも定評のあるBenQのモニターですが、エンタメ特化というだけあり中でも音質に拘り抜かれているEW2880U。

BenQ独自の高音質treVoloサウンドシステムを採用しており、前述のとおり他のPCモニターとは一線を画する高解像な音を鳴らしてくれます。例えるなら、5000〜6000円クラスのPCスピーカーと遜色のないレベルで、映画やゲームもめちゃくちゃ没入感に浸れます。よほど音質に拘りがあるとかで無ければ、個人的には外付けスピーカーは要らないかな〜と思います。

さらに、オーディオモードからライブ、シネマ、ゲームなどジャンル別に音質を最適化する機能まで搭載。PCモニターで最初からこれだけのオーディオプリセットが入ってるのはスゴイ。

5つのオーディオモード

スクロールできます
ライブ/ポップ ライブ/ポップ ラライブコンサートの音場をベースにチューニングされた音楽視聴モード。
シネマシネマ セリフを明瞭にすると同時に低音を向上させ、映画館の音場をベースにチューニングされた動画視聴モード。
トーク/ボーカルノイズを除去し人間の声を聞きとりやすくするモード。
ゲーム敵の足音や使用している武器を識別しやすいようチューニングされたゲーム特化モード。
ロック/パーティー3Dサラウンド効果と低音の強化でより臨場感を強調できるモード。

”ハブ機能”はなし

そんな付加価値モリモリの4KモニターEW2880Uですが、個人的に一つだけ機能面で残念だったポイントがあります。

それは、USBハブ機能がないこと。

USB Type-Cで映像入力する場合、当然パソコンへの接続をケーブル1本で済ませたいですよね。そうなると、カメラやマイクなどUSB接続の周辺機器は、モニター側に接続して連動させたいところ。

しかし、モニター経由でUSB端末を使用できないEW2880Uは、実質Type-Cケーブル1本運用が難しいということになります。「USB接続のアクセサリを多数使いながら、ケーブル1本で運用したい」という場合、本機は不向きなのでそこだけご注意ください。

ScreenBarとの併用がおすすめ

EW2880Uは、同じくBenQから販売されているモニター掛け式ライト「ScreenBarシリーズ」に対応しています。

モニター掛け式ライト「ScreenBar Halo」

モニター上部に載せることで卓上の場所を取らずに画面と手元を明るく照らすことができるScreenBar。フリッカーレスで目が疲れにくく、画面反射もなく快適なので、まだ導入していない人はぜひEW2880Uと合わせて試してみてください。

ちなみに僕は最近日本で購入できるようになった「ScreenBar Halo」を愛用しています。

背面照明とワイヤレスコントローラー付きの上位モデルで、「2021年買ってよかったもの」でも上位に紹介したアイテム。モニター掛け式ライトを検討中の方はぜひこちらもチェックしてみてください!

ベンキュージャパン

BenQ EW2880Uレビュー|まとめ

今回は、BenQの28インチ4Kモニター「EW2880U」を使った感想でした。改めてレビューをまとめるとこんな感じ。

良いところ
残念なところ
  • 広視野角&パネルの色ムラが少ない
  • USB Type-Cが60W給電に対応
  • MacBookと相性が良い
  • とにかく音がいい
  • リモコンが超便利
  • USBハブ機能は非搭載

28インチ4K UHD(3840 x 2160)解像度で、HDRiやtreVoloスピーカーシステムなど付加価値たっぷりのエンターテイメント4KモニターEW2880U。

PC作業や映画視聴に使えるリーズナブルな4Kモニターを探している方、外部スピーカー無しで高音質を求めている方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

ベンキュージャパン
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AUTHOR

1990年生まれ、大阪府出身ブロガー。ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

Yahoo!ニュース、ライフハッカー[日本版]などでもガジェットライターとして活動してます。

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