MOBIUZ EX3210Uレビュー|ついに出た!MOBIUZシリーズの4K 144Hz対応ゲーミングモニター

BenQから遂に「4K 144 Hz」対応のハイエンドゲーミングモニター「MOBIUZ EX3210U」が発売されました。

以前紹介した「MOBIUZ EX2710Q」の後継機種にあたるモデルですが、現状ゲーミングモニターとして文句なしの最高スペック。とうとうこのクラスのモニターがAmazonで手に入る時代になりました。

今回はBenQ Japanさんより実機をお借りできたので、そんなMOBIUZシリーズ最新モデルの使用感、前モデルから進化したポイントなど詳しくレビューしていきます!

目次

MOBIUZ EX3210Uの概要

2022年2月25日にBenQから発売された、MOBIUZシリーズ最新モデル「EX3210U」。主なスペックは以下のとおりです。

スクロールできます
製品名MOBIUZ EX3210U
画面サイズ31.5インチ
解像度4K UHD(3840 x 2160)
パネルIPS(視野角上下左右共に178°)
リフレッシュレート144Hz(HDMI 2.1 : ~120 Hz / DP 1.4 : ~144 Hz)
応答速度2 ms(G2G)
1 ms(MPRT)
表面処理アンチグレア(非光沢液晶)
インターフェースHDMI2.1x2、DisplayPort 1.4、USB3.0ハブ(Upstream x 1, Downstream x 4)、3.5mmヘッドホンジャック
エルゴノミクス・高さ調整:100 mm
・前後チルト:+15° ~ -5°
・左右スイベル:15°
VESA対応100×100
スピーカー2.1ch(2Wx2+5W サブウーファー)
寸法487.4~587.4 x 726.7 x 269.9 mm
重量9.5 kg
メーカー保証3年
定価140,182円(税込)
スペック詳細


BenQの人気シリーズであるMOBIUZからようやくリリースされた、「4K 144 Hz」に対応した超ハイエンドゲーミングモニターMOBIUZ EX3210U。

Display HDR600」認証、応答速度2ミリ秒の高速IPSパネル、2.1chのtreVoloスピーカー内蔵、PS5で4K 120 Hzが出せる「HDMI 2.1」と、今ハイエンドモニターとして欲しい機能をすべて備えた、死角のないモニターです。

また、暗所や彩度を調整できる「Black eQualizer」「Color Vibrance」などゲームを有利に進められるディテール機能も健在。

わたや

さっそく開封して外観や付属品、基本性能から見ていきます!

MOBIUZ EX3210Uを開封レビュー

まず内容物ですが、モニター本体、スタンド、リモコン、各種ケーブル類、説明書となっています。

ケーブルは以下の3種類が同梱されます。

  • Display Port 1.4ケーブル(1.8 m)
  • HDMI 2.1ケーブル(1.8 m)
  • USB 3.0ケーブル

4K出力に使える映像出力ケーブルが2本。この内DP 1.4は「最大4K 144 Hz」、HDMI 2.1は「最大4K 120 Hz」まで表示可能です。USB 3.0ケーブルは、モニター本体のUSBポート用。PCと繋ぐことで4つあるUSBポートが使えます。

何より個人的に嬉しいのが、「EX2710Q」ではつかなかった専用リモコンが付属すること。

1台のモニターにPS5、Switch、パソコンなど複数繋ぐ人には、手元でササっと入力切り替えできるリモコンは最高ですよね。(全PCモニター標準装備にしてほしい…)

音量や輝度、映像モード、色のカスタマイズまで、全部このリモコンでポチポチ設定できます。サイズの大きいモニターはその分距離を取るので、モニターに手を伸ばして5方向ボタンをいじる必要がないのは快適。

スタンドの取り付けは簡単で、土台とアームを固定してモニターにカチッとはめ込むだけ。工具レスで設置できるのは楽ちん。

スタンド込みの本体外観はこんな感じ。V字スタンドなど、正面から見たデザインは従来モデルからほとんど同じですね。

大きな仕様変更として、モニター背面カラーは従来のシルバーからホワイトに一新されています。僕は普段白のモニターアームで設置するので個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイント。

ベゼルは非表示領域込みで9mmほど。31.5インチとしては十分な薄さですね。デュアルディスプレイを想定しても支障のないベゼル幅かなと思います。また、パネルの表面加工は目が疲れにくいノングレアを採用。

スタンドは、スウィーベル、チルト、高さ昇降すべて対応(ピボットだけ非対応)と充実のエルゴノミクス。それぞれの可動域については最小限といった感じですが、実用上はほとんど問題ありません。

首振り:左右15°

前後チルト:+15 ~ -5°

リフト:100 mm

もちろん100×100mmのVESA規格にも対応しています。

モニター本体の重量は約6.6 kgなので、「エルゴトロン LX」や「Amazon Basic」などの一般的なモニターアームで設置可能。(なるべく天板を広く使いたい筆者は今回もモニターアームで設置。)

エルゴトロン LXをマウント

モニター底面には各種インターフェイス。

左から順に…

  • HDMI 2.1(120 Hz)
  • HDMI 2.1(120 Hz)
  • Display Port 1.4(144 Hz)
  • ヘッドホン端子(3.5 mm)
  • USB 3.0 アップストリーム
  • USB 3.0 x3(充電可:0.9 A)
  • USB 3.0 x1(充電可:1.5 A)

映像出力は、HDMI 2.1(最大4K 120 Hz)が2つ、Display Port 1.4(最大4K 144 Hz)が1つの計3つ。USB 3.0ポートは計4つあり、いずれのポートでもUSB充電が可能です。

モニター底面には、OSD設定などの各種操作ボタン。ジョイスティックは直感的に操作できますが、前述の通りリモコンが便利なのでモニターに手を伸ばして操作することはほとんどないですね。

内蔵スピーカーは、「2.1 ch」システムを採用。下部の左右ベゼル内部に出力2Wのフルレンジドライバを2基と、モニター裏側に出力5Wのサブウーファーを搭載しています。

左右スピーカー:計4W
サブウーファー:5W

音質については後述しますが、「一応音もなるよ」程度の一般的なPCモニターとは一線を画する迫力サウンド。よほど音質にこだわるとかでなければ、外付けスピーカー無しでもかなり没入感に浸れるはず。

また、モニターとしては珍しく「AIノイズキャンセリングマイク機能」も搭載しています。この機能はPS5でもPCでも使えるので、すごく便利です。

MOBIUZ EX3210Uの特徴と使用感レビュー

視野角のチェック

まずは色ムラ、視野角の広さをチェックするために、デスクトップの背景を単色にして画面の角度を変えてみました。

さすがに斜めにして横から見ると多少のグラデーション感はでますが、チルトで上下させる程度ではほとんど色ムラを感じることはありません。

広視野角、IPSを謳っていても実際はパネルの均一性が微妙なモニターも多い中、32インチという大型サイズでこの視野角はスゴイ…。

また、表面加工はノングレア(非光沢)なので、反射や映り込みにも強いです。色味が白っぽいグレアパネルに比べて目が疲れにくいのが特徴。もちろんブルーライトカット機能付き、完全フリッカーフリー仕様です。

4Kに加えて独自の”HDRi技術”による映像美

MOBIUZ EX3210Uは、BenQ独自のHDRi(←小文字の i がついてる)技術を搭載しています。

HDRiとは、部屋の明るさや色温度に合わせて、モニターの輝度と色合いを自動調整してくれる機能。環境に合わせて手動で明るさ調整をする必要がなく、常に最適な明るさを保つことで長時間作業時の疲れ目防止にも一役買ってくれます。

通常のHDRiにくわえて、「ゲーム HDRi」と「シネマ HDRi」の計3つのプリセットを搭載。

HDRiオフ
通常のHDRi
ゲームHDRi
シネマHDRi

コントラストの大きいシーンで各モードに切り替えて確認したところ、ゲームHDRiが群を抜いて鮮やかに表示されました。(写真だとシネマモードとゲームモードの差が分かりづらいですが)IPSパネルの恩恵か、色飛びや目の疲れもなく快適かつ明瞭に視認できます。

ちなみに、PS5などを接続しているHDMIに入力切り替えすると、自動でゲームHDRiモードに切り替わる仕様になっています。

また、モニター正面のボタンからいつでもオンオフできるのが何気にすごく便利。HDRiはコンテンツによって相性もありますから、その都度手元でパッと切り替えできる仕様は嬉しいですね。

VESA DisplayHDRのHDR規格が一番ベーシックなHDR 400だったEX2710Qに対して、本製品は「HDR 600」の認証を取得しています。そのはず、HDRコンテンツを視聴する上で重要なDCI P3色域カバー率は98%(Adobe RGBで99%)なので、色域の高さと色精度の正確さにおいては言うことなしですね。

4K HDR対応「天気の子(4K Ultra BD)」

これまで筆者が触ってきた十数台のモニターの中でも色表現力は文句なしでトップクラス。これ、むしろゲーミングというよりクリエイターモニター並の精度ですね。

また、同シリーズお馴染みのHDRエミュレート機能も搭載。映画やゲームなどコンテンツ側がHDR非対応であっても、自動でHDRっぽい色味にエミュレートしてくれます。

ディテールを底上げする各種機能

4K解像度、144Hzの高リフレッシュレート、1ms(MPRT)の高速応答といった基本性能だけでなく、暗所を明るくする「Black eQualizer」や、色を強調する「Color Vibrance」などディテールを底上げする機能も充実しているEX3210U。

クイックメニューの初期設定では、ほとんど使わないAMA(応答速度の高速化)が表示されていますが、設定から各種モードに切り替えることができます。

中でもベンキューモニターの人気機能であるBlack eQualizerは、白潰れや黒潰れを抑えつつ暗所などをバランスよく明るく表示できるので、オンにすることで格段に索敵しやすくなります。競技性のあるゲームでは必須の機能ですね。

Black eQualizerオフ
Black eQualizer最大設定

また、MOBIUZシリーズで使える、RPGモード特化の暗所補正機能「Light Tuner」にも対応。Black eQualizerは10段階しか設定できないところ、Light Tunerは+10〜−10までの20段階で調整できるので、より細かく調整したい場合はLight Tunerに入れて微調整するのがおすすめ。

20段階でより細かく暗所補正できるLight Tuner

その他、色の鮮やかさを強調する「Color Vibrance(色の鮮明さ)」機能も健在。

こちらは、彩度をいじるのとはまた違って、画質調整ツールのReShadeの「HDR」や「Technicolor 2」と同じような画像処理をモニターのハードウェア側でやってくれる機能です。ツールが使えないゲームでも、自分好みに色の鮮やかさを微調整できます。

豊富なカラープリセット

また、「カラーモード」には前述のHDRiを含む全10種類ものプロファイルが収録されています。

標準
ゲームHDRi
シネマHDRi
Display HDR
FPS
RPG
レーシングゲーム
RGB
M-book
ePaper
標準普段使いに適した設定
ゲームHDRiHDR + ゲームプレイに適した設定
シネマHDRiHDR + 動画視聴に適した設定
Display HDRHDRコンテンツに適した設定
FPSFPSゲームに適した設定
RPGRPGゲームに適した設定
レーシングゲームレースゲームに適した設定
RGBsRGB規格に合わせた色設定
M-bookMacBook出力に適した設定
ePaper電子書籍向けの彩度低めの設定

音質は5千円クラスのPCスピーカーと遜色なし

スピーカー品質にも定評のあるMOBIUZシリーズですが、中でも音質に拘り抜かれているEX3210U。

フロントの左右スピーカー+背面サブウーファーの2.1chシステムを採用。ゲーミングタイプで2.1chスピーカーを搭載するモニターって珍しいですよね。

また、treVoloサウンドシステムを採用しているスピーカー自体の性能や構造も、他モデルとは一味違います。True Soundの独自技術で高域の音幅を広げるだけでなく、ウーファーのポート設計上より低域が響くようになっているので、音域問わずしっかり厚みと立体感のある音を鳴らしてくれます。

例えるなら、5000〜6000円クラスのPCスピーカーと遜色のない音量、音幅といった感じです。ゲームも映画もかなり没入感に浸れるので、よほど音質に拘りがあるとかで無ければ、個人的には外付けスピーカーは要らないかなと思いますね。

設定の「オーディオモード」から、FPS、レーシングゲーム、スポーツゲームなどジャンル別にチューニングを最適化する機能まで搭載。

予め以下の5種類のイコライザーが収録されています。

FPS敵の足音や使用している武器を識別しやすくするFPSに適したモード
RCG重低音と3Dサラウンド効果を強調したレーシングゲームに適したモード
SPGノイズ干渉を減らして人の声を強調したスポーツゲームに適したモード
シネマ映画館の音場をベースにチューニングされた動画視聴モード
ライブ/ポップライブコンサートの音場をベースにチューニングされた音楽視聴モード

MOBIUZ EX3210Uをおすすめする理由

1週間実際にEX3210Uでゲームプレイしてみた感じたのは、とにかく画面が綺麗であること。しっかり分離したRGBカラー、量子ドット採用による超広色域の恩恵あって、久々にワンランクもツーランクも上の映像体験が堪能できました。

ハード側が4K 144 Hzに対応しているかどうかは注意が必要ですが、ハイエンドなゲーミングPC、「PS5」「Xbox Series X」でプレイする前提ならまず失敗はしないはず。

4K解像度(3840 x 2160)と高リフレッシュレート(最大144 Hz)、さらに31.5インチの大画面。狭い日本の住宅事情上これより大きいと一気に人を選びますが、31.5インチなら奥行き60 cmくらいでも普通に設置できるサイズです。

価格は安くない(13~14万円)ですが、予算10万円前後を想定してHDRゲーミングを4K 144 Hzでプレイできるハイエンドモニターを選ぶなら、間違いなく候補上位に入ってくるモニターだと思います。

ScreenBarとの併用も

MOBIUZ EX3210Uは、同社のスクリーンバーに対応しています。

モニター掛け式ライト「ScreenBar Halo」

画面幅が厚いPD2725Uなど、スクリーンバーが使えないモデルもある中、本製品は問題なく使用できます。

モニター上部に載せることで卓上の場所を取らずに画面と手元を明るく照らすことができるScreenBar。フリッカーレスで目が疲れにくく、画面反射もなく快適なので、まだ導入していない人はぜひEX3210Uと合わせて試してみてください。

個人的には、昨年末に発売されたバックライトとワイヤレスコントローラー付きの上位モデル「ScreenBar Halo」との併用がおすすめです。

MOBIUZ EX3210Uレビュー|まとめ

今回は、ベンキューMOBIUZシリーズの新型ゲーミングモニター「EX3210U」を使った感想でした。改めてレビューをまとめるとこんな感じ。

良いところ
残念なところ
  • 31.5インチで「4K 144 Hz」対応
  • PS5で120 Hz出せる
  • 超広色域(DCI P3で98%)
  • 優れたHDR性能(HDR 600)
  • 2.1chスピーカーの迫力サウンド
  • リモコン操作対応
  • 価格は安くない(13~14万円)
  • 巨大なACアダプタ

BenQの人気シリーズであるMOBIUZからようやくリリースされた、4K 144 Hz対応の超ハイエンドゲーミングモニターMOBIUZ EX3210U。

「Display HDR600」認証、応答速度2ミリ秒の高速IPSパネル、2.1chのtreVoloスピーカー内蔵、PS5で4K 120 Hzが出せる「HDMI 2.1」と、今ハイエンドモニターとして欲しい機能をすべて備えた、死角のないモニターです。

「4K 144 Hzかつ高画質がほしい」、「PS5で4K 120 Hz出したい」といった方はぜひチェックしてみてください。

今回は以上です!どうも、wataya(@taoblog10)でした。

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この記事を書いた人

テック好きのフリーライターです。ライフハッカー日本版、Yahoo! JAPANなどで記事を書いてます。ブログ『LOPYLOG』では、心を揺さぶられたプロダクトや愛用ガジェットを中心に、週2ペースでゆるく紹介しています。

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