新型ダーマドライの効果を検証!旧モデルやサーリオとも比較してみた|長期レビュー

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自宅にいながら、自分のペースで多汗症の治療ができる、家庭用イオントフォレーシス機器。

学生の頃からレベル3の手掌多汗症に悩まされてきた私自身、現在はイオントフォレーシス治療のおかげでずいぶん症状を和らげることができています。

今回、そんな家庭用イオントフォレーシス機器の中でも有名な「Dermadry(ダーマドライ)」から、なんと新型機器が登場しました。

サイズがコンパクトになり、電極板が金属素材から肌に優しいシリコン製になるなど、多方面で旧モデルからアップデートされた”新型ダーマドライ”。

2ヶ月間、手、足、脇の多汗症治療をしてみたので、実際に使ってみてわかったメリットやデメリットや、使用感、効果などじっくりレポートしていきます。

わたや

旧モデルやサーリオとも比較しているので、イオントフォレーシス機器選びの参考になれば幸いです!

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目次

”新型”ダーマドライ、旧モデルからの改良点は?

新しくなったダーマドライ。旧モデルから進化したポイントは、主に以下の4点です。

  • 電極板が金属製からシリコン製に
  • マットもシリコン素材に
  • 小型軽量化
  • トレーが独立式に

まずは、これら改良点について一つずつ触れておきます。

電極板が金属製からシリコン製に

まず大きな進化は、電極板がシリコン製になったこと。

旧モデルを含む一般的なイオントフォレーシス機器は、電極板が金属素材でできています。今モデルはシリコン製にアップデートされ、アルミニウムや金属アレルギーの方でも安心して使用できるようになりました。

←旧モデル 新モデル→

また、アルミニウムフリーになったことで耐久性、治療の効率性といった点でも旧モデルから進化しているとのことです。

マットもシリコン素材に

電極板の上に載せるマットも、コットン製のタオルから柔らかいシリコン製マットに改良されました。

←旧モデル 新モデル→

これ、ウォータープルーフ素材で水を弾いてくれるので、使用後の片付けやメンテナンスがとにかくラクなんですよね(タオルの時のような洗濯が不要に!)。

後述しますが、タオルに比べて肌触りも良くなり治療がずっと快適になりました(ずっと手のひらや足裏に触れる部分なので)。

サイズがコンパクトに

旧モデルから、トレー(容器)のサイズが半分近くコンパクトになったことも大きな改良点です。

←旧モデル 新モデル→

省スペースでも気軽に使えるようになった上、セット、保管、メンテナンスと治療以外の全ての工程がストレスフリーに…。一見すると単に小さくなっただけなのですが、上記理由からユーザビリティが大幅に改善されています(使用感の詳細は後述します)。

トレーが小さくなったことで、治療に必要な水も少量ですむように。準備も片付けもより簡単になりました。

トレーが独立式に

左右トレーが一体型になっていた旧モデルですが、今回からトレーが二つに分かれました。

トレーが左右独立式に

同じく独立式のサーリオのように手のひらと足裏を同時治療することはできませんが、トレーを重ねて保管できたりと取り回しの面で大きく改善されています。

省スペースでも重ねてスッキリ保管

ちなみに、トレー、マット、電極板は左右どちらも同一設計のため、左右逆にケーブルを挿し変えても問題なく使うことができます。

新型ダーマドライ。効果の程は…?【2ヶ月使用レビュー】

新しくなったダーマドライを使い始めて2ヶ月ほど経ったので、実際に使ってみたわかった良かった点、気になった点含め使用感や効果などまとめていきます。

2週間経過したあたりから変化

手、足、脇の3ヶ所に使用できるダーマドライ(トータル)ですが、ひとまず手の治療に集中することに。

まずは同梱の説明書に沿って、1日20分間の治療を毎晩お風呂上りに継続。電流は10mAに設定し、様子を見ながら11mA、12mAと少しずつ電流を上げながら1週間続けてみました。

すると、2週間ほど経ったあたりから手の質感がザラザラになり、3週目には明らかに発汗量が減っていることが実感できました。

この時点で汗が滴ることが無くなっていたので、レベル3→レベル2程度に緩和していたと思います。

初期段階の効果の現れ方は従来モデルとほとんど同じですが、手に触れる電極板とパットがシリコン素材になったことでよりストレスフリーで治療が続けられました。

2ヶ月目からは2日おきの治療で効果が持続

初期治療が終わったので、説明書の治療計画に記載されているとおり治療頻度を「週5回」→「週3回」に変更。

4週目からは、週に3回、20分間の治療を続けることで、常にサラサラの状態を維持できるようになりました(電流は最大の15mAに設定)。

ここまで治療を続けると、手のひらがコーティングされたような感覚というか、ツッパリ感がわかるようになります。営業先で握手を交わすときや、書類を扱う際など、普段なら汗が滴るようなときでも手のひらはサラサラの状態です。

体感的には普段と変わらず汗がドバドバ出ているような感じだけど、触ると手のひらはツルツル…!みたいな不思議な感覚なんですよね(笑)

今回の検証のために、数ヶ月前からイオントフォレーシスの治療をストップして完全に手汗が復活した状態からチャレンジしてみましたが、あらためてイオントフォレーシスの効果は凄まじい…!

足裏の効果について

手とまったく同じ要領で、足裏にも使用できるダーマドライ。「これだけトレーが小さくなったら多少窮屈になるかも…?」と気になっていましたが、意外とゆとり十分で問題なく使用できました。

だた、足裏は手のひらに比べて皮膚が分厚いため、完全に発汗が止まるまで最低でも2ヶ月はかかります。

私の場合、電圧25mAと最大に設定し、2ヶ月半続けてようやく効果がみられました。

また、側面部分はどうしても水に浸かりきらないので、全範囲の60%くらいしか効果が得られません。こういったことも含め、手のひら以上に根気が必要(これはどの機器にもいえます)。

同じく独立式でトレーサイズの大きいサーリオの場合、こんな感じで手足同時に治療ができるので、なるべく効率的に手足両方を治療したいという方はぜひこちらも検討してみてください。

手足同時治療が可能なサーリオ

低刺激なシリコンパッド

イオントフォレーシスは、微弱電流を皮膚に流し込んで汗腺に蓋をする療法です。

皮膚に直接電流を流すわけなので、少なからず刺激を伴います。

とはいえ、電極板に低刺激のシリコンパッドを採用している今モデルは、そんなイオントフォレーシス特有の刺激も最小限に抑えられます。

ビリビリと強い電流に耐える必要はなく、あくまで微弱電流をジワジワ感じる程度なので「痛くて続けられない」といったことはありません。

また、ダーマドライは電流の強さを1mA単位で細かく調整できるのも嬉しいポイント。

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1mA単位で電圧を調整できるダーマドライ

最初は10mA程度からスタートして、耐えられる範囲で少しずつ電流を上げてみてください。初期段階から高い出力で続けると肌トラブルの原因になるのでおすすめしません。

もう一つ注意点として、すり傷やさかむけがある場合は、必ず患部をワセリンで覆ってから使用してください(これをサボるとものすごーく染みます…)。

脇用パッドの効果

手足の初期治療が終わったので、今月からは脇用パッドでの脇汗治療もはじめてみました。

脇治療用の電極パッド

こちらも使い方は簡単で、まず本体とシリコンパッドを繋ぎます。そのパッドを水で濡らした専用カバーに入れて、両脇に挟むだけ。

電源が入った状態で両脇に挟むと、自動的に電流が流れて治療がスタートします。

治療手順は手のひらと同じです。
最初の数週間は15分に設定して毎日治療し、一度発汗が止まったら週おきの治療で効果が持続します。

市販の制汗剤でほとんど効果が得られなかった私の脇汗も、使用開始から3週間後にはピタッと止まりました。以降、週に3回15分間の治療でサラサラの状態をキープできています。

効果の現れ方は手足とちょっと違って、日に日に発汗が和らいでいく感じではなく、ある日を境に急に全範囲の発汗がピタっと止まるような感じ。治療範囲が狭いためか、手足に比べて効果が出るのも早い気がしますね。

治療中の刺激に関しては手足とさほど変わらず。皮膚の薄い脇下は結構ビリビリくるのかな〜と覚悟していましたが、じんわり熱を感じる程度でストレスなく治療できています。

とにかく「続けやすい」新型ダーマドライ

”初期治療”がネックなイオントフォレーシス

「初期段階」は、最低でも週5回の治療が必要になるイオントフォレーシス。

肌質や発汗レベルによっても個人差がありますが、最初の効果まで早ければ2週間ほど、遅い場合だと1ヶ月前後の期間が必要になります(レベル3の私の場合3〜4週間ほどでした)。

一度発汗がストップすると、数日おきの治療で効果が持続する「継続段階」に入り、治療の負担が一気に減るんですよね。そこまでいくとホントに楽になるんですが、何せこの初期治療が完了するまでに「なんだ全然効かないじゃん・・」と諦めてしまう人が多いみたいです(私自身、皮膚科でのイオントフォレーシスは4日で挫折しましたから)。

治療のハードルを極限まで下げたダーマドライ

その点、今回の新モデルは初期の段階からストレスフリーで継続できるので、日に日に治療が楽しみになるんですよね。

準備やメンテナンスが楽なのも、結果的に治療のハードルを極限まで下げてくれます。「旧モデルに比べて劇的に効果が高まった」とかはないですが、長期間安定して続けやすくなった点が今回の一番の改良点だと感じました。

また、電極板が金属製からシリコンになったことで、錆びなどの劣化を気にせず管理できるようになったのも個人的に嬉しいポイント。

先5年、10年と長期のリターンを見越して、”先行投資”が必要になるイオントフォレーシス。少しでも継続のハードルを下げてくれるダーマドライのアップデートモデルは、これから治療を始める人にぜひおすすめしたいプロダクトです。

ダーマドライとサーリオの購入で迷っている方へ

“レベル2以上”ならサーリオがおすすめ

ダーマドライとサーリオにはどちらも3ヶ月以上の全額返金保証がるので、両方の機器を取り寄せて実際に違いを比較してみました。

前述のとおりですが、やはり高価なサーリオが制汗効果、使いやすさ、続けやすさの三点で優れていました。

サーリオの詳しい使用感については以下の記事を参考にしてください

私のように、水滴が目で見てわかるくらいの発汗(レベル2〜レベル3)で悩んでいる方には、効果がより強力で永く使えるサーリオをおすすめしたいです。

サーリオが他機器より優れているポイント

  • 週1回の治療で効果が持続
  • 治療回数を抑えられるから手が荒れにくい
  • 手足同時に治療ができる
  • コードの差し替えが不要
  • 電極板がシリコン素材で高耐久
  • 消耗部品がないから維持コストがかからない
  • シンプルな2枚のトレイで保管が楽ちん
  • 日本人のカスタマーと連絡できる
  • 100日間の全額返金・返品保証付き
100日間お試し期間あり(2024年4月時点)

なるべく初期コストを抑える”ならダーマドライ

前述のとおり、ダーマドライはレベル3の僕の手汗にも一定の効果がありました。あくまで感覚値ですが「緊張した時にちょっと湿る」くらいならおそらくダーマドライで事足りるはず。

サーリオを除くイオントフォレーシス機器としては、ダーマドライ一択と言い切ってしまっていい品質なので、はじめて電気治療を始められる方にもぜひおすすめしたいです。

ですが、現在は輸送費高騰の影響で以前より値上がりしてしまい、実はダーマドライとサーリオの価格差はそこまで大きくありません。

もう+2〜3万円出せばサーリオに手が届くので、このあたりも含めてぜひ検討してみてくださ

さいごに

新しくなったダーマドライ。あらためて特徴をおさらいすると…。

  • 小型軽量化で取り回しがラクに
  • 電極板・マットともにシリコン製になり高耐久に
  • 一体型トレーから独立式に
  • 制汗効果そのものは旧モデルから変わらず

通常時価格が約13万円と、旧モデルやサーリオに比べて高価ではありますが、ダーマドライは頻繁にセールを実施している(半額近い価格で購入できることも)ので、そうしたキャンペーン時期での購入をおすすめします。

これから自宅でイオントフォレーシス治療を始めたい!という人はもちろん、すでに旧モデルを使っている人も、ぜひアップデートモデルの効果を体験してみてください。

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