“耳を塞がないイヤホン”こと「Oladance Wearable Stereo」が予想外に高音質だった【レビュー】

本ページ内には広告が含まれています。

今年夏にクラウドファンディングで1億円以上の支援を集めて話題になった”耳を塞がないイヤホン”こと「Oladance Wearable Stereo」。

耳かけタイプのオープンイヤー型でありながら、16.5mmの超大口径ダイナミックドライバー搭載で音の量感も損なわない。まさに”快適さ×音質”を両立してしまった新進気鋭のワイヤレスイヤホン。

Amazonより一般販売が開始されたとのことでOladanceよりレビュー機会をいただいたので、今回はそんなWearable Stereoの使用感や音質などじっくりレポートしていきます。

ながら聞きメインだけど、音質も妥協したくないという人は必見です!

目次

Oladance Wearable Stereoの特徴と外観

Wearable Stereo(ウェアラブルステレオ)は、オーディオ専門メーカー「Oladance(オーラダンス)」が手がける、次世代のオープンイヤー型イヤホン。スペックは以下のとおりです。

製品名Oladance Wearable Stereo
BluetoothバージョンBluetooth 5.2
コーデックSBC / AAC
ドライバー16.5mm
ノイズキャンセルENCノイズキャンセル
使用時間最大16時間
充電時間1.5〜2時間
サイズ(ケース)幅 13.0cm x 奥行 4.8cm x 厚み 2.6cm
重さ12.7g(片側)/ 59.4g(ケース)/ 84.9g(両方ケースに収めた状態)
防水性能IPX4等級
マルチポイント非対応
カラーブルー・シルバー・オレンジ・ホワイト
スペック詳細

内容物は、イヤホン本体、USB Type Cケーブル、ユーザーマニュアルの3点と必要最小限です。

充電用のUSBケーブルは長めのType Cケーブルが付属。

収納ケースは、まるでメガネケースのような横長デザイン。表面はマット仕上げで指紋がつきにくい仕様になっています。

充電端子はUSB Type Cに対応しています。

ただ、ケース自体にバッテリーが内蔵されていないのが他の完全ワイヤレスイヤホンと異なる点。あくまでイヤホン本体を充電するためのケースなので、出先で長時間使いたい人はこの点だけちょっと注意が必要。

バッテリーケースは、こちらの四角型のケースを別途購入する必要があります。

バッテリー内蔵ケースの併用なら、なんと最大94.4時間の再生が可能になります。長いっ!

バッテリーケースのサイズ感はこんな感じ。AirPods Proの2〜3つ分の大きさで、超大容量バッテリーを内蔵しているため重量もイヤホン込みで約146gとそれなりにヘビーです。

付属ケース同様、充電端子はUSB Type Cに対応しています。ワイヤレス充電は残念ながら非対応。

付属の収納ケース、バッテリーケースともにマグネットの磁力が強力で、イヤホンを近づけると吸い付くようにカチっと収まります。イヤホンがつまみやすい形状なのもあって着脱しやすいです。

こちらがイヤホン本体。耳に引っ掛ける設計なのと、16.5mm口径のドライバーを搭載していることもありサイズはなかなか大きい。

ハウジング部は軽くて高耐久なチタン、それ以外は全面シリコンなので、サイズの割に軽量(片側約13g)で耳あたりも良好です(詳しくは後述します)。

また、イヤホン本体は生活防水(IPX4)に対応しているので、雨や汗にも強いです。

Oladance Wearable Stereoを使ってみる

”圧迫感ゼロ” 至高の装着感

そもそも「耳を塞がない」んだから当然なわけですが、着け心地という点では過去に使ってきたTWSの中でも群を抜いて快適です。

ポンと耳に引っかけるだけなのでイヤホン特有の側圧がまったく無く、使いながら「あれ?ちゃんと着いてる??」と不安になるくらいの自然さです(笑)ストレスフリーで何時間でも着けていられるのがこのイヤホンの最大の強みですね。

軽い割にシリコンのグリップも良く、つよく首を振ってもまったくズレる気配はなく安定感もしっかりあります。ある程度の防水性もあるのでランニング時の専用機とかにするのも良さそう。

まるでスピーカーのようなサウンド体験

Oladance Wearable Stereoは、16.5mmの大口径ドライバーを搭載していることもあり、耳を塞いでいないとは思えないような臨場感たっぷりの音を鳴らしてくれます。

同じく耳に引っ掛けるタイプのShokzの骨伝導イヤホンを過去に使っていましたが、重低音の厚みや空間表現は一聴してすぐわかるくらい段違いに良いですね。

不自然にズンズン響いたり高音がキンキン刺さる感じもなく、一般的なカナル型タイプに比べると全体的にマイルドな音で長時間でも聴き疲れしにくい印象。

音像が耳元じゃなくて前方向にある感じというか、まるで部屋の中でスピーカーを置いて聞いてるような、従来のTWSとはまた違ったサウンド体験ができるのもOladance Wearable Stereoならではの特色だなと感じました。

また、アプリからイコライザーで自分好みの音に調整できるのも嬉しいポイント(アプリの詳細について後述します)。

タッチ操作の感度は良好

Oladance Wearable Stereoは、イヤホン本体のタッチパネルから操作が可能です。

タッチセンサーの全操作方法は以下のとおりです。

項目操作(デフォルト)
再生/停止L or R側を1回タップ
曲送りR側を2回タップ
曲戻しL側を2回タップ
音量を上げるL or R側を上方向にスライド
音量を下げるL or R側を下方向にスライド
電話を受ける着信中にL or R側を1回タップ
着信拒否着信中にL or R側を2回タップ
通話終了着信中にL or R側を2回タップ
音声アシスタントL or R側を3回タップ
ペアリングモードLとRを1.5秒間同時に長押し

タッチ操作の感度はかなり高く、基本的には誤動作なくスムーズに操作できています。物理ボタンと違って、イヤホンをギュッと押し込む必要がないのも快適ですね。

ただ、感度が良すぎるあまり、意図せず再生・停止してしまうことがちょくちょくあるので、僕はアプリの操作項目のカスタマイズから全部ダブルタップ操作に置き換えちゃいました。これで誤タップがなくなっていい感じ。

あと、イヤホン本体のスライド操作でボリューム調整できる仕様が個人的に気に入ってます。タップ操作でも十分快適ですが、スライドでより直感的に音量をいじれる点でもながら使い向きだなと感じました。

アプリのカスタマイズ性が高い

Oladance Wearable Stereoは専用アプリに対応しており、操作方法やイコライザーなど自分好みにカスタマイズできます。この設定項目がとにかく豊富。

アプリでできること

  • イコライザー設定
  • 操作方法の確認
  • 操作方法のカスタマイズ
  • 左右の音量バランスの設定
  • ミュートまでの時間設定
  • バッテリー残量の確認
  • ファームウェアアップデート

アプリを立ち上げると、左右イヤホンのバッテリー残量が表示され、左上の設定アイコンから各種カスタマイズができます。

トップ画面
設定画面

タップ操作の割り当てが固定されているものも多い中、前述のとおり操作方法が自由に変更できます。

操作方法を自由にカスタマイズできる

操作の項目でも触れたとおり、タップの感度がとにかく高いので、個人的にはシングルタップはオフにしておくのがおすすめです。

イコライザーは、12kHz〜150Hz間の6バンドで細かく調整できます。

低域が弱いと感じたら500Hz〜150Hzあたりを少し上げると、バランスを保ちつついい感じに厚みを増強できます。イコライザーに対応していても低・中・高の3バンドしかいじれないものも多い中、6バンドで細かく調整できるのは嬉しいですね。

他にも、左右のイヤホンの音バランスを12段階で調整できる機能があったりとアプリ内の機能もカスタマイズ性が高いです。

専用アプリ「Oladance」は以下のリンクからダウンロードできます。

Oladance

Oladance

Oladance無料posted withアプリーチ

現時点でマルチポイント非対応

ひとつ個人的に残念だった点をあげると、2台の機器に同時接続できる”マルチポイント”に対応していないこと。

「スマホでしか使わない」「PC専用機にする!」といったように一つの端末でゴリゴリ使う人にはそこまで関係のない話ですが、常に複数デバイスと接続してシームレスに切り替えたい人にとっては泣き所。

Jabra Elite 7 Proのように後日アップデートが入って対応するケースもあるので、今後のファームウェアアップデートに期待…!

Oladance Wearable Stereoレビュー|まとめ

ここが良い
ここが残念
  • 耳掛け式ではトップクラスの音質
  • 装着時の圧迫感ゼロ
  • スピーカーに近いサウンド体験
  • イヤホン単体16時間のロングバッテリー
  • アプリのカスタマイズが豊富
  • ケースサイズがなかなか巨大
  • 現時点でマルチポイント非対応

今回は、”耳を塞がないイヤホン”こと「Oladance Wearable Stereo」のレビューでした。

耳をふさがないタイプのTWSとしては、音質、装着感、カスタマイズ性どれをとっても最強クラス。音楽を聴きながら周囲の音も普通に聴きとれるので、利用シーンの豊富さを考えるとむしろメインで使っていくのもアリだなと思いました。気になった方はぜひチェックしてみてください!

SHARE ON

AUTHOR

1990年生まれ、大阪府出身ブロガー。ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

Yahoo!ニュース、ライフハッカー[日本版]などでもガジェットライターとして活動してます。

目次