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BenQ EW3880Rレビュー|37.5インチで作業も映画鑑賞も捗る湾曲ウルトラワイドモニター

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在宅ワークが増えた最近は、自宅での作業用に大画面モニターの導入を検討している人も多いはず。

そんなモニターを選ぶ際のポイントは用途によってさまざまですが、表示領域が広く、アイケア機能が豊富なモデルは、長時間のPC作業やコンテンツ視聴を快適にしてくれます。

中でも、おすすめしたいのがBenQか販売されている『EW3880R』です。

37.5インチ大画面、ウルトラワイド解像度(3840×1600)かつ、曲率2300Rの湾曲タイプと、普段レビューしている一般的な平面型とは明らかに違う特徴を持つこちらのモニター。

「横幅の暴力」とでもいいましょうか、ゲームプレイ、コンテンツ視聴での迫力は段違いですし、クリエイティブ用途でも、これでもかというくらい効率を上げてくれる。そんな一台です。

今回はBenQ Japanさんより1ヶ月間お試しさせていただいたので、そんなEW3880Rの使用感など詳しくレビューしていきます。

目次

BenQ EW3880Rの概要

EW3880R」は、ベンキュージャパンが販売する37.5インチウルトラワイドモニター。主なスペックは以下のとおりです。

製品名BenQ EW3880R
ディスプレイサイズ37.5インチ
解像度WQHD+ (3840×1600)
湾曲率2300R
パネルIPS・アンチグレア
リフレッシュレート60Hz
応答速度4ms[GTG]
アスペクト比21 : 9
コントラスト比1000 : 1
映像入力HDMI 2.0 x 2
Display Port 1.4 x 1
USB Type-C x 1 (60W給電、DisplayPort Alt Mode、データ転送)
USBダウンストリームポートUSB3.0 x 2(TYPE-A)
スピーカー2.1Ch (3Wx2 + 8W ウーファー)
本体サイズ高さ:460.2(最低) – 580.1(最高)mm
幅:896.3mm
奥行き:294.4mm
本体重量約13kg (スタンドなしで約9.8kg)
リモコン操作対応
メーカー保証3年保証(パネル、ライトは1年保証)
スペック詳細

湾曲率2300Rの曲面ディスプレイに、ライバル機種より高い解像度WQHD+(3840×1600)が特徴のEWシリーズ新モデル。

FPSなどの高リフレッシュレートを必要とするゲームには不向きですが、アイケアからHDR系の機能まで充実していて、さらにリモコン付属、2.1Chスピーカー内蔵と、まさに”エンタメをこれでもかと堪能するために作られたモニター”。

また、HDMIが2口、USBハブ機能がついてる点でもゲーム、作業とマルチに使いやすそうですね。では、さっそく開封して外観や付属品、基本性能からチェックしていきます!

BenQ EW3880Rの外観と付属品

内容物は、モニター本体、スタンド、リモコン、各種ケーブル類、説明書となっています。

ケーブルは以下の2種類が同梱されます。

  • USB-Cケーブル 1本(約1.0m)
  • HDMI 2.0ケーブル 1本 (約1.8m)

USB-Cケーブルは「USB 3.1 Gen2」、HDMIケーブルは「2.0」にそれぞれ対応しています。

何より嬉しいのが、専用リモコンが付属すること。

僕は1台のモニターにPS4、Switch、パソコンなど複数繋ぐので、手元でササっと入力切り替えできるリモコンが本当にありがたいんですよね(全PCモニター標準装備にしてほしい…!)

音量や輝度、映像モードまで、全部このリモコンでポチポチ設定できます。サイズの大きいモニターはその分距離を取るので、手を伸ばして本体裏の5方向ボタンをいじらずすむのが快適。

スタンドの組み立ては簡単で、土台とアームを固定してモニターにカチッとはめ込んだら、あとは付属のネジで四隅を固定。

スタンド込みのモニター本体がこちら。やっぱり湾曲のウルトラワイドって謎のロマンがありますよね〜。V字のスタンド含め統一感があって、全体的な外観も非常にスタイリッシュ。

今回も台座とフレーム部分だけやや茶色がかったガンメタっぽい仕様になっています。この他のモニターにはない高級感もEWシリーズの魅力ですね。

ベゼルは非表示領域込みで10mmほどと、液晶サイズに対して十分な薄さです。パネルの表面加工には、目が疲れにくいノングレアを採用。

スタンドは、スウィーベル、チルト、高さ昇降すべて対応しています(ピボットだけ非対応)。

首振り:左右15°

前後チルト:+15 ~ -5°

リフト:120 mm

可動域12㎝のリフト以外は最小限といった感じですが、据え置きで使う分には必要十分な可動域ですね。モニターアームでの設置を前提としていない人にとっても嬉しい設計。

もちろん100×100mmのVESA規格にも対応しています。ただ、モニター本体の重量が10Kg近くあるので、モニターアームで設置する場合は必ずアーム側の耐荷重を確認してください。

モニター底面には各種インターフェイス。

左から順に…

  • 3.5mm AUX × 1
  • HDMI2.0 × 2
  • DisplayPort1.4 × 1
  • USB-C × 1
  • USB3.1 Gen1ポート×2

必要なポートは一通り揃っていますし、HDMIが2口、USBハブ機能がついてる点でもゲーム、作業とマルチに使いやすそうですね。また、USB-C端子はPD出力に対応してるので、ケーブル1本で映像出力&PC側の充電ができます。

内蔵スピーカーは「2.1 ch」システムを採用し、下部の左右ベゼル内部に出力3Wのフルレンジドライバを2基と、モニター裏側に出力8Wのサブウーファーを搭載。

左右スピーカー:計6W
サブウーファー:8W

音質については後述しますが、「一応音もなるよ」程度の一般的なPCモニターとは一線を画する迫力サウンド。よほど音質にこだわるとかでなければ、外付けスピーカー無しでもかなり没入感に浸れるはず。(音質については後述します)

BenQ EW3880Rの特徴・使用レビュー

独自の”HDRi技術”による映像美

HDR10に対応するBenQ EW3880Rは、独自テクノロジーの「B.I.+(ブライトネスインテリジェンスプラス)」を組み合わせた、HDRi(←小文字の i がついてる)機能にも対応しています。

HDRiとは、部屋の明るさや表示されているコンテンツの色合いに合わせて、自動的に「輝度」と「色温度」をリアルタイムで調整してくれる機能。環境に合わせて手動で明るさ調整をする必要がなく、常に最適な明るさを保つことで長時間作業時の疲れ目防止にも一役買ってくれます。

3種類のHDRモード

ゲームHDR(HDRi)HDR + 画面の明るさと色温度を自動調整(より強力)
シネマHDR(HDRi)HDR + 画面の明るさと色温度を自動調整
HDR標準のHDR

各HDRモードの色味比較

HDRオフ
通常のHDR
シネマHDRi
ゲームHDRi

コントラストの大きいシーンで各モードに切り替えて確認したところ、ゲームHDRiが群を抜いて鮮やかに表示されました。(写真だとシネマモードとゲームモードの差が分かりづらいですが)IPSパネルの恩恵か、色飛びや目の疲れもなく快適かつ明瞭に視認できます。

ちなみに、PS5などを接続しているHDMIに入力切り替えすると、自動でゲームHDRiモードに切り替わる仕様になっています。

あとこれはBenQモニター標準機能ですが、正面のボタンからHDRモードを切り替えできるのが地味に便利なんですよね。HDRiはコンテンツによって相性もありますから、その都度手元でパッと切り替えできる仕様は嬉しい。

また、HDRエミュレート機能も搭載。映画やゲームなどコンテンツ側がHDR非対応であっても、自動でHDRっぽい色味にエミュレートしてくれます。

WQHD+(3840×1600)と曲率2300Rの使用感

アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイは、画面2枚分の作業領域が手に入る反面、その分どうしても視線移動が増えるのが難点。

その点EW3880Rは、曲率2300Rあるので端から端まで視認しやすく、目の負担最小限で広い作業領域が手に入るのが良いですね。過去に使っていたLGの34インチ平面と比べても、3週間使用してみて断然疲れにくく感じます。

横スクロールがメインの作業も快適

また、21:9ウルトラワイドを活用した画面分割機能(PBP)も搭載しているので、複数デバイスの画面を並べて出力できるのもポイント。

そんなEW3880Rは、WQHD+(3840 x 1600)というやや変則的な解像度ではありますが、ほとんどのコンテンツが21:9の出力に対応しているので横幅いっぱいかつ高画質でゲームや動画を楽しめます。

特に、映画は基本21:9の画面比(シネスコサイズ)なので、黒帯なく画面いっぱいに映像を表示できるのが最高…。

2.1Chスピーカーの迫力サウンド、37.5インチかつ曲率2300Rで視界を包み込むような臨場感がたまらないですね。普通使ってる4K平面モニターと比べてもまったく別次元の映像体験になるので、映画や動画が好きな人はこれだけでも十分選ぶ価値がある気がします。

動画視聴、編集作業、ゲーミング(FPS除く)など、湾曲がデメリットにならない用途において、3840×1600(曲率2300R)は非常に使い勝手がいいです。イラストや製図にはおそらく不向きですが、クリエイティブ用途でも最大限効率を上げてくれます。

Macとの相性が抜群

以前レビューしたEW2880U同様、EWシリーズはデフォルトの発色がMacにかなり近いんですよね。(MacBook特化のプリセットも収録されてます)

14インチMacBook Proと接続

箱から取り出してそのままMacBookに接続すれば、これだけ違和感のない色が出せます。初期設定からいじったのは輝度だけ。

同価格帯のモニターで「いざMacに繋いでみると全然色味が違う」なんてことも多いですが、sRGBカバー率100%のEWシリーズはそういう心配がないのも強みですね。特にMacBookで写真を現像したり、Photoshopなどで画像編集する人には恩恵が大きいのではないかと思います。

また、USB-C端子がPD出力に対応してるので、ケーブル1本繋げるだけで映像出力&給電ができる点でもMacBookと相性がいいです。

モニターへ出力しながら、PC本体への給電まで同時にできるのはやっぱりスマートですね〜。ドックや配線で場所を取らない分、作業スペースを広々と使えます。

外部スピーカーが必要ない迫力サウンド

スピーカー品質にも定評のあるEWシリーズですが、中でも音質に拘り抜かれているEW3880R

フロントの左右スピーカー+背面サブウーファーの2.1chシステムを採用しており、スピーカー自体の性能や構造も、他モデルとは一味違います。True Soundの独自技術で高域の音幅を広げるだけでなく、ウーファーのポート設計上より低域が響くようになっているので、音域問わずしっかり厚みと立体感のある音を鳴らしてくれます。

例えるなら、5000〜6000円クラスのPCスピーカーと遜色のない音量、音幅といった感じです。ゲームも映画もかなり没入感に浸れるので、よほど音質に拘りがあるとかで無ければ、個人的には外付けスピーカーは要らないかなと思いますね。

また、設定画面の「オーディオモード」から、シネマ、ゲーム、ロックなどジャンル別にチューニングを最適化することもできます。

5種類のイコライザー

スクロールできます
ゲーム敵の足音や使用している武器を識別しやすくするゲームに適したモード
ロック/パーティー重低音と3Dサラウンド効果を強調したモード
トーク/ボーカルトーク/ボーカル 人の声を聞き取りやすくする解説系の動画などを視聴するのに適したモード
シネマ映画館の音場をベースにチューニングされた動画視聴モード
ライブ/ポップライブコンサートの音場をベースにチューニングされた音楽視聴モード

モニターライトは非対応

一点だけ個人的に残念だったのが、同社のスクリーンバーに対応していないこと。

モニター掛け式ライト「ScreenBar Halo」

大きめのスピーカーを積んでることもあり、モニター上部の厚みが6.5cmとかなり厚めなので、スクリーンバーだけでなくモニターライト製品全般取り付けが難しい本製品。

ちなみに同社の最新モデル「ScreenBar Halo」には湾曲モニター用のアタッチメントが付属しますが、こちらを使っても取り付けできませんでした。

あくまで音質とのトレードオフな部分でもありますが、モニターライトを愛用している人はここだけくれぐれも注意してください。

BenQ EW3880Rレビュー|まとめ

ここが良い
ここが残念
  • 37,5インチウルトラワイドの包み込まれるような没入感
  • 端から端まで視認しやすい曲率2300R
  • Macとの相性がいい
  • 外部スピーカー要らずの迫力サウンド
  • リモコン操作対応
  • モニターライトの設置不可

シネマスコープなしの横幅約90cmの画面いっぱいに広がる映像体験は圧巻ですね。外部スピーカーが必要ないくらい音もいいので、映画やゲームを楽しむモニターとしてはもう言うことなしの一台。

モニターライトが設置できない点を除けば、全体的な性能や映像体験は価格以上の内容だと感じました。

色再現も正確でアイケアも充実しているので、テレワークなどでウルトラワイドディスプレイの導入を検討中の方もぜひチェックしてみてください!

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AUTHOR

1990年生まれ、大阪府出身ブロガー。ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

Yahoo!ニュース、ライフハッカー[日本版]などでもガジェットライターとして活動してます。

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