ついに空間オーディオ対応!Anker新作ワイヤレススピーカー「Soundcore Motion X600」レビュー

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5月末に発売するや公式サイトほかAmazonでも軒並み入手困難になっていたAnkerの新作スピーカー「Soundcore Motion X600」。

対応コーデックにややクセはあるものの、空間オーディオ、ハイレゾ対応で実売価格はなんと2万円切り。正直、価格設定間違ってない・・?と思ってしまうほどコストパフォーマンスの良いBluetoothスピーカーです。

発売即完から1ヶ月経ち在庫が補充されたので、そんなAnker Soundcore Motion X600の具体的な良さ、音質や機能、購入前の注意点などまとめていきます。

本記事はメーカー様より商品をご提供いただき作成しています。

目次

Anker Soundcore Motion X600の概要

小型のBluetoothスピーカーを多数展開するAnkerから新しく発売された同シリーズ最上位モデル「Soundcore Motion X600」。

空間オーディオ、ハイレゾ(LDAC)対応で実売価格19,990円(Amazon)。IPX7の完全防水仕様なので浴室、アウトドアでもバリバリ使える、そんな一台です。

Anker Soundcore Motion X600の特徴

  • 対応コーデック:SBC / LDAC
  • 出力:50W(ウーファー15W × 2、ツイーター5W × 2、フルレンジ10W × 1)
  • 防水規格:IPX7
  • 再生時間:12時間(空間オーディオ + BassUP:9時間)
  • イコライザー:Soundcoreアプリにて可
  • サイズ:約 310 × 81 × 170 mm
  • 重量:約 1,930 g
  • カラー:スペースグレー、ブルー、グリーン
  • 端末価格:19,990円(税込)

というわけで、これらの特徴を踏まえつつAnker Soundcore Motion X600の使用感をレビューしていきます。

パッケージ内容・本体の外観

まずは付属品。

内容物は、スピーカー本体、充電ケーブル(USB-C to USB-C)、取扱説明書の3点。アダプタは付属しないので別途用意が必要。30W前後の出力のあるアダプタ(Anker 511 Chargerなど)使って充電するのがおすすめです。

上部にハンドルがあることからもパッと見「ラジカセ」チックなスピーカー本体。サイズは310 × 81 × 170 mm(幅×奥行き×高さ)とさほど大きくない印象ですが、1,930 gとポータブルスピーカーとしてはそれなりにズッシリくる重量。

天面には、空間オーディオへの対応を物語るフルレンジスピーカー。スピーカー全体の出力ですが、15Wウーファー×2、5Wツイーター×2、10Wフルレンジという盤石布陣。空間オーディオをONにすることで、最大出力数の50Wが出る構造です。

天面左側には電源ボタン、Bluetoothペアリングボタン、空間オーディオ切替ボタン、BassUP(低音増強)ボタン。一般的なBluetoothスピーカーと同じ操作体系ですが、空間オーディオとBassUPもボタン一発でオンオフできるようになっています。

右側は、左から音量ダウン、再生・一時停止、音量アップのボタンが配置。

背面のシリコンカバーを捲ると、充電用のUSB-CポートとAUXポートの入力端子。AUXケーブルを使うことで有線で鳴らすこともできます。

Soundcore Motion X600の使用感レビュー

「空間オーディオありき」の音設計

Soundcore Motion X600の何よりの特徴は、ポータブルスピーカーながら、空間オーディオ(立体音響)に対応していること。ウーファーとツイーターで鳴らす通常のステレオスピーカーではなく、上部のフルレンジスピーカーから物理的に音の立体感をつくるシステムになっています。

まず、空間オーディオをOFFにした状態の音質ですが、全体のスピーカー出力が最大50Wということもありバッテリー内蔵式のスピーカーとしてはかなりの音量が出ます。低域の量感も十分でバスドラムやベース音も底からズンズン響きますし、計10Wのツイーターのおかげで高音が埋もれるみたいなこともありません。

で、音質はというと正直同価格帯のワイヤレスモデルでこれより原音再生で良い音質を出せるものはあります(SONY SRS-XB33JBL CHARGE5など)。がしかし、そこは空間オーディオ付きの本製品。

360°から音が降り注ぐような立体音響」の謳い文句どおり、空間オーディオをONにした瞬間、空間中を音が包み込むように一気に音場が広がります。一聴して「このサイズの筐体からこんなに広がるの?」と衝撃を受けました…。ボーカル帯と同帯域の音の分離感も向上するためか、通常モードに比べて明らかに音がよく聞こえます。

音源側が2chソースでもボタン1発ですべて3Dチューニングに変換してくれる点も含めて、あくまで「空間オーディオありき」の音設計といえるAnker Soundcore Motion X600。この音質(と手軽さ)で約2万円と考えると、純粋に同レンジの製品の中では頭ひとつ抜けてるよな〜・・という印象です。

LDACでハイレゾに対応。しかし・・

Soundcore Motion X600のBluetooth対応コーデックは、SBCとLDAC。AAC、aptXには対応せず、実質的にはLDAC(ハイレゾオーディオ)一択となっています。

つまり、iPhoneと組み合わせた場合はSBC接続になり、残念ながらハイレゾにはならいという落とし穴が‥。多数のコーデックに対応すればその分チップのライセンス料も乗っかるのでこの価格帯だと難しかったのかもしれませんが、せめてAACには対応してほしかったところ。

とはいえ、空間オーディオとBassUP(低音増強)をONにすればiPhoneと組み合わせても意外と良い音は鳴る、というかこのクラスのスピーカーではそこまでLDAC接続時と大差を感じないのでこれがバランス的にもイイ塩梅なのかも。

Proイコライザーが秀逸

一般的なワイヤレススピーカーはイコライザー機能がおまけレベルだったり、そもそも機能自体ないものも多いですが、Soundcoreシリーズはイコライザーがこれでもかってくらい充実しています。

とくに、新しく追加された「Proイコライザー」は、各帯域を細かく指定して設定できるため、従来に比べてかなり自由度の高いEQが可能になっています。

▲Proイコライザー

また、「デフォルト(低音重視)」「ボイス(中音域重視)」「トレブルブースト(中高音重視)」「バランス」から固定のプリセットを選択することもできます。この中から選ぶなら、ボーカルの伸びが良く、動画再生時もセリフが明瞭に聞き取れるトレブルブースト(中高音重視)が個人的におすすめです。

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ハンドル付きで持ち運びしやすい

ハンドル付きのSoundcore Motion X600は、利用シーンに合わせて気軽に持ち出して使えるのもメリットのひとつ。

このスピーカーに限らずバッテリー内蔵モデル全般ですが、やっぱり電源を取らずに部屋中サッと持ち出して使えるのって気軽ですよね。リビングへ持っていってワイワイ楽しむもよし、一人のときは自室や風呂場に持っていくもよし、もちろんデスクに常設してPCスピーカーとして使うことだってできます。

ちなみに、ハンドル部に折り畳み機構はなく、この状態で固定です。試しにモニター下に設置してみたところ、このハンドルが画面と微妙に干渉してしまって断念…。省スペースに常設するみたいな使い方を考えると、ラジカセ感覚で折り畳みできるとより良かったかも?まあ個人的にはこの外観込みで気にいってるので、あくまで持ち運び用スピーカーとして永く使っていきたいです。

発売即完も納得のコスパお化け

単に見た目が個性的なポータブルスピーカーというわけでなく、このサイズで量感たっぷりの低域、しっかり音の広がりを感じられる空間オーディオ、さらにはIPX7の防水仕様と使い方次第であらゆる楽しみ方ができるワイヤレススピーカーです。そしてこの内容で2万円しないとなると、個人的には「そりゃバカ売れするよな…」と頷けますね。

空間オーディオでワンランク上の音質を楽みたい、部屋の中で気軽に持ち運んで使いたいという方は、ぜひSoundcore Motion X600チェックしてみてください。

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AUTHOR

1990年生まれ 大阪府出身ブロガー。
ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

Yahoo!ニュース、ライフハッカー[日本版]などでもガジェットライターとして活動してます。

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