SONY WH-1000XM5レビュー|ソニーの新世代ノイズキャンセリングヘッドホンの実力は?M4とも比較

こんにちは、wataya(@taoblog10)です。

筆者も愛用するSONYのノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホン”WH-1000X”シリーズに待望の新型モデル 「WH-1000XM5」 が登場しました。

先代モデルからデザインが大幅に刷新され、発売前からかなり話題になっていた今モデル。

毎日愛用しているデバイスが進化したとあって、しっかり予約購入して発売日にゲットしました。約1ヶ月間じっくり使ってみたので、音質や使用感などレビューしていきたいと思います。

従来の高音質ノイズキャンセリングプロセッサーに加え、同社の完全ワイヤレスイヤホン搭載の統合プロセッサーを追加搭載とのことで、ざっくり結論から言うと音質もノイキャン性能も素晴らしい仕上がりになってます。

先代機にあたる 「WH-1000XM4」とも比較しているので、これからSONYヘッドホンデビューする方もぜひ参考にしていただければ幸いです!

目次

シリーズ5世代目となる「WH-1000XM5」

SONYのノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホン「WH-1000X」シリーズは、過去に4モデルが発売されており、その初代機「MDR-1000X」が登場したのは約6年前の2016年10月。

シリーズ初代機「MDR-1000X」

以来、ノイキャンヘッドホンの王座に君臨する同シリーズ。その5世代目となる最新モデルが「WH-1000XM5」。

レビューの前に、まずは前モデル「WH-1000XM4」とのスペックを比較してみましょう。

スクロールできます
型番WH-1000XM5WH-1000XM4
発売日2022年5月27日2020年9月4日
プロセッサー高音質NCプロセッサ「QN1」
統合プロセッサー「V1」
高音質NCプロセッサ「QN1」
マイク8個4個
DSEE Extreme
360 Realtiy Audio
外音取り込みモード
NCオプティマイザー(オートNCオプティマイザー)
クイックアテンションモード
アダプティブサウンドコントロール
スピーク・トゥ・チャット
通信方式Bluetooth 5.2Bluetooth 5.0
対応コーデックSBC,AAC, LDACSBC,AAC, LDAC
マルチポイント
マルチペアリング
装着検出機能
入力端子オーディオジャックオーディオジャック
駆動時間(連続再生)最大30時間(NCオン時)
最大40時間(NCオフ時)
最大30時間(NCオン時)
最大38時間(NCオフ時)
駆動時間(連続通話)最大24時間(NCオン時)
最大32時間(NCオフ時)
最大24時間(NCオン時)
最大30時間(NCオフ時)
充電時間約3.5時間
3分の充電で3時間再生(PD充電時)
約3時間
10分の充電で5時間再生(1.5AのACアダプタ使用時)
充電方法USB Type-CUSB Type-C
重量約250 g約254 g
折りたたみ不可
カラバリブラック、シルバーブラック、シルバー、ホワイト
価格(Amazon)43,800円(税込)34,509円(税込)※ホワイトのみ48,248(税込)

筐体仕様、デザイン以外の変更点をまとめると、主にこの4つ↓

  • V1プロセッサー追加で音質向上
  • マイクが4個 → 8個に増えノイキャン性能アップ
  • NCオプティマイザー(ANC最適化)がオートに
  • 価格が約1万円アップ

上記をふまえつつ、前モデルM4とも比較しながら使用感や音質をレビューしていきます。では、さっそくデザインや基本性能から見ていきましょう。

WH-1000XM5の外観と基本性能

パッケージを開けると、キャリングケースに収められたWH-1000XM5が登場!

収納時に折り畳む必要がなくなった今モデル。その分M4に比べてケースサイズが大きくなった反面、ケースへの収納がラクになったのは個人的に嬉しいポイント。

前モデルからデザインが大きく刷新されたWH-1000XM5。ヘッドバンドやイヤーカップがシンプルな構造になったことで、全体的によりスマートになった印象です。

一見すると本体自体もサイズアップしてるように感じるかもしれませんが、並べて比較してみると筐体サイズはほとんど同じ。重量も約250gと、約254gのM4からやや軽くなってます。

左:M4 右:M5

カラーはブラックとプラチナシルバーの2色展開で、今回は前モデル同様プラチナシルバーを購入。前回とカラー名称は同じですが、色味がやや白っぽくなっていますね。

イヤーカップとヘッドバンドを繋ぐ”アーム”がなくなったWH-1000XM5。それぞれが独立し、1本の棒でくっつく形状に刷新されています。

前モデルは、イヤーカップの接合部(折りたたみ部分)がパカパカと動いて落ちつかないのが地味に気になってましたが、これが改善されたのが個人的に嬉しいポイント。

両手で持つと接合部がパカパカ動く前モデル

スライダーは従来のようにカチカチと刻むような感じではなく、スーッと無段階で伸縮させることができます。スムーズに調整ができるようになったのも大きな変更点ですね。

イヤーパッドには、今回からソフトフィットレザーを採用。これまでの低反撥ウレタンに比べて、より柔らかくスベスベとした肌触りになった印象。(装着感については後述します)

地味なアップデートですが、先代はむき出しだったハウジング内側の装着検出センサーが完全に隠れてます。(撮影時に気がついた…!)

左イヤーカップには、電源ボタン、ノイキャンのオンオフボタン、ステレオミニジャック。右側には充電用のUSB-Cポート。この配置は先代から変わっていませんね。

WH-1000XM5の使用感・音質レビュー

約1ヶ月間じっくりWH-1000XM5を使ってみたので、装着感や音質、実際に使用して期待以上だったこと、期待を上回らなかったことなど率直に感想をまとめていきます。

装着感

まず着け心地ですが、1ヶ月間毎日WH-1000XM5を使ってつよく感じたのは、ヘッドホン特有の圧迫感が最小限であること。

頭頂部、耳元どちらも圧力がキツすぎず、かといって頭を振ってもヘッドホンがずれてしまうこともなくちょうどいいんですよね。側圧も一部に偏ることなく、ちゃんと均等にかかってる感じがします。

作業時のノイキャン目的で6時間付けっぱなしだったときはさすがにジワジワと締めつけ感がありましましたが、2〜3時間程度ならほとんど不快感なく着けてられますね。

前モデルに比べてイヤーカップの溝が深く、広くなったことも個人的に嬉しいポイント。すっぽり余裕をもって耳を覆えるので、M4では地味に気になっていたパッド部分が耳に擦れる感覚も緩和されました。

ノイズキャンセリング

アクティブノイズキャンセリング (ANC) 性能に抜群の定評を誇るWH-1000XMシリーズですが、それら先代モデルのさらに上をいく今モデル。

先代はノイズキャンセリング用のマイクが4基だったのに対し、左右4つずつの計8基と倍に増えたことで、中高域のノイズカットがかなり強化されている印象です。

正直最初はそこまで大きな違いを感じなかったのですが、実際に屋外で着け比べるとはっきりと違いを感じました。

M4では打ち消しきれなかった風切り音や人の話し声、車の走行音といった高めの音もガッツリ消してくれます。(外での移動中とかに使うのはちょっとキケン)

ちなみに筆者の用途としては、自宅やカフェなど落ち着ける場所でだけノイキャンONにして、屋外では危ないんで基本オフにして使ってます。あとは書斎で集中するための耳栓的な使い方ならこの強力なノイキャンがめちゃくちゃ重宝しますね。

また前モデルには、ヘッドホンを着けた時の個人差(メガネの有無、髪型、装着ズレなど)を検知して個々人にノイズキャンセリングを最適化してくれる「NCオプティマイザー」というアプリ内機能がありました。

M4接続時のアプリメニュー画面

これがM5では「オートNCオプティマイザー」に名称が変わり、その名のとおり、わざわざアプリで測定することなくヘッドホン本体で自動的にノイズキャンセリングを最適化してくれます。これは便利。

外音取り込み

外音取り込み機能が進化したことも、マイクの搭載数が増えた恩恵ではないでしょうか。

いかにも”マイクで拾った音”といった機械的な集音だったM4に対して、M5はより自然に、クリアに聴き取れるようになっています。

もちろん、多少のホワイトノイズはのるものの、自然さでいえばAirPods Proなんかと比べてもまったく遜色ないですね。

また、ヘッドホンをつけたまま右のイヤーカップに触れるとパッと環境音を拾えるクイックアテンションモードや、会話を始めると自動で外音取り込みに切り換えるスピーク・トゥ・チャットも健在。

行動や環境に連動してノイズキャンセリング・外音取り込みモード、イコライザー設定が切り替わるアダプディブサウンドコントロールもM4から引き続き利用可能です。

音質

「音質優先(LDAC接続)」「DSEE Extreme:Auto」に設定し1ヶ月間じっくり聴いてみました。

まず、先代モデルに比べて低域と高域に大きな違いを感じます。M4の低域はタイトに弾むような感じだったのに対し、M5はより深く沈み込むようなイメージ。また高域も、M4はスッと立ち消える印象でしたが、より伸びやかになっているように感じました。

全体的には明瞭感のあるハキハキとした音で、SONYということもあり音場は縦にも横にも広く立体表現の豊かさはさすがの一言・・。

音の分離感が良く奥行きもしっかり感じられ、ポップスやロックはライブ音源っぽく響き、クラシックだとホールのような抜け感が味わえるのがたまらないですね。

とにかく立体表現に長けているので、どんなジャンルの楽曲と組み合わせても楽しいです。真のオールラウンドといった感じでロック、ポップス、クラシック、EDMなんでもいけちゃいます。

楽器やボーカルの音色もとても鮮やかで、M4よりM5の方がより生っぽく、クリアに響く印象ですね。繊細さと迫力の両方を兼ねそなえた音作りといった感じで、個人的にはM4より断然好みのサウンドでした。

操作性・使用感

WH-1000XM5の操作は、すべてヘッドホン本体のタッチコントロールから行えます。

ボタンやタッチセンサーの操作方法は以下のとおりです。

NC/AMBボタン

1回押し:ノイズキャンセリング・外部音取り込みの切替え
2回押し:Quick Access
3回押し:Quick Access

タッチセンサーコントロールパネル

ダブルタップ:再生/一時停止や受話/終話
前に滑らせて離す:次の曲の頭出し
後ろに滑らせて離す:前(または再生中)の曲の頭出し
上に滑らせて離す:音量を上げる
下に滑らせて離す:音量を下げる
タップ&押し続ける:
①音声アシスト機能を起動
②音声アシスト機能をキャンセル
③ 着信拒否

再生/停止、音量調整、選曲など、すべての操作がタップや前後左右のスライド操作で完結します。

タッチコントロールの感度も良好で、誤動作もなくスムーズに操作ができています。物理ボタンと違って操作の度にヘッドホンをギュッと押し込む必要がないのも快適ですね。

先代モデル同様、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の切り替えが物理ボタンでできる仕様も相変わらず使いやすいです。

バッテリー駆動時間は、最大40時間(ノイキャンON時で最大30時間)とM4からほぼ変わらずのロングバッテリー。

ノイキャンONでも30時間あれば、丸一日使うとかでない限りは1週間は余裕で持ちますし、万が一充電切れを起こしても、3分間の充電で映画1本観れるくらい急速充電できるのも安心。

元々スタミナ設計だったM4から、ノイキャンOFF時の駆動時間が2時間伸びているので、バッテリー周りで困ることはないはないですね。

SONY WH-1000XM5レビュー|まとめ

ここが良い
ここが残念
  • バランスに優れたクリア音質
  • 業界屈指のノイズキャンセリング性能
  • 長時間でも快適な装着感
  • 「ノイキャン最適化」がオート仕様に
  • 洗練されたデザイン
  • 収納時に折り畳みできない
  • キャリングケースが大きい
  • 価格がや高い(約4.5万円)

WH-1000Xシリーズを代々愛用している筆者にとっては待望の新型モデル「WH-1000XM5」 。M4の一見目立たない弱点をしっかり解消した上で、音質・機能性の両面で確かな進化を感じました。

ただ、約4.5万円という価格に見合うアップデートだったかというと、必ずしもそうではないというのも正直なところ。先代機もANCヘッドホンとして十分完成されているので、今WH-1000XM4に不満がないなら、そのまま使い続けるのが一番かなと思いますね。

一方で、音質、ノイズキャンセリング、外音取り込み機能すべてで妥協したくない!という人は、この機会に思い切ってM5を検討してみてはいかがでしょうか。

ということで、今回は以上です!wataya(@taoblog10)でした。

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この記事を書いた人

奈良県在住ブロガー。ライフハッカー日本版、Yahoo!JAPANなどでテックライターとして活動中。心を揺さぶられたプロダクト、愛用ガジェット中心に週2〜3更新でゆるく紹介しています。

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