スマホよりも高音質で音楽を楽しめる音楽再生専用機器DAP(デジタルオーディオプレーヤー)。
従来のDAPは、iTunesなどで曲ごとにダウンロード購入したり、CDからリッピングして楽曲を取り込む必要がありました。
そんな中、遂にAndroid OSを搭載してしまったSONYのストリーミングウォークマン「NW-A105」。
あのSONYウォークマンもついにストリーミングサービスに対応し、Amazon Music HDやSpotifyといったアプリから楽曲再生できるようになりました。
フルデジタルアンプの採用で、ストリーミングもハイレゾ級の高音質で再生でき、スマホとはまったく別次元の迫力サウンドが楽しめるSONY NW-A105。今シリーズから充電端子がUSB-Cに対応したのも大きな進化です。

まさにSONYウォークマンの決定版!
というわけで今回は、そんなSONY NW-A105の使用感、音質について詳しくレビューしていきたいと思います。
SONY NW-A105の外観と付属品
「NW-A105」は、Android OSを搭載したSONYウォークマンAシリーズの最新モデルです。
製品名 | SONY NW-A105 |
OS | Android 9.0 |
ストレージ | 16GB/32GB/64GB |
ディスプレイ | 3.6型 HD(1280×720)タッチパネル |
Bluetooth | Bluetooth ver5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX HD / LDAC |
連続再生時間 | MP3 128kbps 約26時間 DFLAC 192kHz/24bit 約11時間 |
デジタルアンプ | S-Master HX |
ハイレゾ音源再生 | 対応 |
本体サイズ | 約55.9mm x 約98.9mm x 約11.0mm |
カラーバリエーションは、レッド、オレンジ、ブラック、ブルー、アッシュグリーンの5色展開となっています。
本体は手のひらに収まるコンパクトサイズですが、ベゼルレスで3.6型の大型ディスプレイを搭載。



スマホ感覚でタッチ操作できます!
側面には、再生/停止、音量調整など必要最低限の操作ボタンが集約されています。
自然と指があたる位置にボタンがあるので、片手で快適に操作できます。
底面には、microSDスロット、USB-C充電/転送端子、ストラップホルダー、3.5mmステレオジャックを備えます。
これまではずっとWMポートというウォークマン独自端子でしたが、今シリーズから遂に汎用性の高いUSB-Cに対応。専用ケーブルを廃したのは、地味だけど大きな進化。
microSDスロットカバーは、ピン不要で簡単に開閉できます。
重量は約103gと、スマホの半分程度の重さなので携帯性は申し分ありません。
そんなNW-A105の付属品は、以下の4点です。
- NW-A105本体
- USB-A – USB-Cケーブル
- USB-C端子キャップ
- ユーザーマニュアル
今作も保護カバー等は同梱されないので、別売の純正ケースをセットで購入しました。
素材がシリコンなのでホコリが付着しやすいのが少し気になりますが、本体を衝撃から守るために必須のアクセサリーです。(そろそろ同梱してほしい)
SONY NW-A105の使用感レビュー
本体・ストリーミング再生の操作性
前モデルのNW-A50までは、ウォークマン独自OSが内蔵されていたAシリーズ。NW-A105からOSにAndroid 9.0が搭載され、楽しめるコンテンツの幅が大きく広がりました。
- Amazon music HD
- Spotify
- AppleMusic
- YouTube
Amazon music HDやSpotifyといったストリーミングサービスからスマホ感覚で音楽が楽しめる上、YouTubeの動画再生までカバーしてしまったNW-A105。
タッチパネルの感度が高いのも相まって、サードパーティアプリの動作もサクサク。
ホーム画面もスマホっぽいので、直感的に操作できます。まんま小型のAndroidスマホって感じですね。
バッテリー性能は公式の3割減?
Androidを搭載したことで、NW-A50シリーズに比べてバッテリー持ちが短くなったという声が聞かれるNW-A105。
公式記載の連続再生時間は以下となっています。
- MP3 128kbps:約26時間
- FLAC 192kHz/24bit:約11時間
実際に2週間ほど使用しましたが、バッテリー持ちは決して良いとは言えないですね。本体内のハイレゾ再生、ストリーミングでのハイレゾ再生両方試しましたが、ざっくり公式の3割減ぐらい…?
Amazon music HDなどアプリでのハイレゾ再生は8時間が限界だったので、少し心許ないですね。
ただ、Android内蔵のDAPとしては平均的なバッテリー性能には違いないので、あくまでストリーミング再生時は音質とのトレードオフといった感じです。
僕は毎晩充電しているので、今のところ高音質で長時間聞いた場合でもバッテリー切れになったことはありません。作業BGMに1日中使うこともありますが、その際は小型のモバイルバッテリーを携帯してその都度給電しながら使っています。
SONY NW-A105の音質レビュー
スマホとは全く別次元の迫力サウンド
フルデジタルアンプ採用により、一般的なDAPに比べてより高精細に音を鳴らしてくれるSONYウォークマン。
iPhoneなどのスマホ再生とはまったく別次元の臨場感溢れるサウンドを楽しむことができます。
一つ一つの音の粒立ちが良いというか、全体的な解像度の高さはさすがSONYウォークマンです。高域のくっきりと明瞭な音が心地よく、それでいて低音の厚みとキレも抜群。特にロックやクラシックなどの楽器メインの曲はめちゃくちゃ没入感に浸れます。
ストリーミング再生もハイレゾ級の高音質にアップスケーリングされるので、一度NW-A105の音に慣れてしまうとiPhoneのサブスク音源には戻れないですね…笑
ワイヤレスでもハイレゾ再生可能
NW-A105は、Bluetooth接続でも有線と遜色のないサウンドで楽しめます。
同じくSONY製のワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」と相性抜群で、現状この組み合わせが一番お気に入り。
WH-1000XM4はAndroid専用コーデックのapt-Xこそ非対応ですが、SONY独自コーデックのLDACに対応しているので、ワイヤレスでもハイレゾ音質を楽しむことができます。
WH-1000XM4については、別記事で詳しくレビューしているのでぜひこちらも参考にしてください。


ウォークマンならではの充実したカスタマイズ機能
NW-A105は、サウンドのカスタマイズ機能も充実しています。


イコライザー


DSEE HX


DCフェーズリニアライザー


バイナルプロセッサー


クリアオーディオプラス


ダイナミックノーマライザ
ここでの設定は、ストリーミングサービス、SDカード内の楽曲、動画再生とすべてで反映されます。
ただ、これらのカスタマイズは有線接続時のみ適応され、Bluetooth接続の場合は反映されないのでご留意ください。
SONY NW-A105レビュー:まとめ
本記事は、【SONY NW-A105レビュー】ストリーミングもハイレゾ級高音質なUSB-C対応DAPについて書きました。
Androidの搭載で、Amazon Music HDやSpotifyといったアプリからストリーミング再生が可能になったSONY NW-A105。
音質面も、iPhoneなどのスマホ再生とはまったく別次元の臨場感溢れるサウンドを楽しめます。
バッテリー性能が今ひとつなのが唯一ウィークポイントですが、機能性、操作性、音質どれをとっても穴がなく、まさにデジタルオーディオプレーヤーの決定版といえる完成度です。
DAPの入門機としてもおすすめです!




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