MX MECHANICAL MINI for Macレビュー|定番メカニカルに待望のUS配列&Macモデルがでた!

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ロジクールから、MXシリーズの最新メカニカルキーボード「MX MECHANICAL MINI for Mac」が発売されました。

先に発売されているMXシリーズ初のメカニカルキーボードMX MECHANICAL MINIはJIS配列ですが、待望のUS配列かつ、Macに最適化されたのが今モデル。キーの高さが低めのロープロファイルキーで、背の高いメカニカルが苦手な人でも文字入力しやすく、茶軸の軽やかなタイピング感と静音性が特徴となっています。

そんなMX MECHANICAL MINI for Macを導入してから1ヶ月経過したので、使用感やキーのタイピング感など詳しくレポートしていこうと思います。購入を検討している方は参考にどうぞ!

目次

MX MECHANICAL MINI for Macの特徴と外観

さまざまなPC周辺機器を手掛けるロジクールから発売された、Mac向けのUS配列テンキーレスメカニカルキーボード「MX MECHANICAL MINI for Mac」。主なスペックは以下のとおりです。

製品名KX850M MX MECHANICAL MINI for Mac
キーレイアウトUS配列(テンキーレス)
キー構造/デザイン薄型メカニカルスイッチ
スイッチ茶軸(タクタイル)
キーピッチ19mm
キーストローク3.2mm
押下圧55g 
バッテリー持ち最大15日間(バックライトOFF:10か月間)
本体サイズ312.6 × 131.5 × 26.1 mm(幅×奥行×高さ)
本体重量610g(実測)
バックライトセンサー付きバックライト搭載
カラバリスペースグレー、ペイルグレー
定価19,200円(税込)

「for Mac」モデルということで、カラーバリエーションは従来のスペースグレーに加えて新たにペイルグレーが追加。

スペースグレー
ペイルグレー

内容物は、紙類を除くと「キーボード本体」と「USB-C to Cケーブル」のみと必要最小限です。

こちらがキーボード本体。今回はペイルグレーを使ってレビューしていきますが、SIGNATURE K855同様ホワイト×アルミの組み合わせはやっぱりカッコイイですね。

一般的なメカニカルキーボードと同じく、中心が少し凹んだキーを採用。

背の低いロープロファイルキーで、高さはトップケースから計測して8mmほど。キーストロークも3.2mmと、メカニカルキーボードとしては薄いタイプを採用しています。背の高いキーはタイピング感に関係なく慣れるまでに時間がかかる筆者ですが、MX MECHANICAL MINI for Macは1日使うとすぐに手に馴染みました。

背面には傾斜が付けられるチルトレッグを搭載。

逆に低すぎると感じたら、チルトレッグを起こしてキーボード本体を傾斜させれば作業しやすい角度を作ることができます。

従来モデル同様、右上部分に充電用のUSB-Cポートと電源ボタンを搭載。

バッテリーは、バックライトをONにした状態で最大15日間、バックライトを切った状態ならなんと最大10ヶ月間持つとのこと(バッテリー性能、バックライトの詳細は後述します)。

キーボード本体の重量は610gと(実測)とテンキーレスの中では少し重め。

気軽にいつでも持ち出せるかというと微妙な重さですが、日頃から500g強のHHKB Professional HYBRID Type-Sを携帯してる筆者の感覚では、なんとか持ち出すことはできるかなといった感じですね。

Windows向けのテンキー付きの「MX MECHANICAL」というフルサイズモデルもありますが、この「MINI」モデルはテンキーレスなことに加え、ナビゲーションキーも縦1列にまとまっているので筐体自体が非常にコンパクト。

コンパクトキーボードの代表格であるHHKBと並べてもかなり近いサイズ感です。

キーピッチは19mmとスタンダードなサイズで、横幅は14インチMacBook Proとほぼ同じサイズ感なので入力のしやすさも申し分ありません。

MX MECHANICAL MINI for Mac レビュー

打ち心地と打鍵音について(茶軸)

キースイッチに同社のゲーミングモデル(Gシリーズ)と同じ茶軸の薄型タクタイルスイッチを採用しているMX MECHANICAL MINI for Mac

押下時に垂直にキーが動いてくれるためしっかり安定感が感じられ、かつ滑らかにキー入力できます。それでいてクリック感は控えめで、HHKBに近いような”スコスコ”といった心地良い感触が特徴的。

キートップの背が低いため、普段からMagic KeyboardやMacBookなどのキーストロークが浅いキーボードを触ってる人でも違和感なく移行できそうですし、逆に普段からコテコテのメカニカルを愛用している人でも比較的なじみやすい、そんな絶妙な中間のバランスに設計されたキーボードだと感じました。

ちなみに、タイピング音はこんな感じです。

タクタイルなのでガチャガチャと大げさに打鍵音が響くことはありませんが、底打ちの音自体ははそれなりに鳴るので、静かなカフェとか図書館なんかで使うのはちょっと厳しいかも。場合によってはオフィスなんかでも周りに気を遣ってしまうかもしれません。

リモートワークなどそこまで音を気にせずキーボードを選べる環境なら、心地よい打鍵感と軽やかなタイピングを両立する茶軸のロープロファイル型スイッチは良い選択肢だと思います。

Mac環境に最適化されたハイエンドキーボード

「Everything Apple」のキャッチコピーのもと、Mac環境に最適化されたハイエンドキーボードであるMX MECHANICAL MINI for Mac。

Mac専用配列のため、箱から取り出してそのままMacとBluetooth接続すれば、何もいじることなく使い慣れた配列でショートカットキーなど扱うことができます。

また、US配列の本製品はReturnキー(Enterキー)が横に長い設計になっている点も特徴のひとつ。JIS配列から移行する場合、右側のナビゲーションキー群まで指を伸ばして誤タイプしてしまうことがあるかもしれませんが、僕の場合は4、5日触ってると慣れましたね。

個人的には、このスペースにぎゅっとナビゲーションキーを詰め込んだユニークさが好みですし、方向キーが右Shiftの右側に配置されているのも使いやすくて気に入りました。

惜しむらくは、US配列しか選べないこと。コーディングなどで日本語入力を重視する人や、JIS配列しか受け付けないよって人には完全に不向きなキーボードといえます。逆に言えば、MX MECHANICAL MINIの通常版はJIS配列一択だったので、US配列ユーザーにとっては待ち焦がれた製品ともいえますね。

オリジナルのスマートFnキー搭載

メディアキー(Fキー)にオリジナルキーを6つ搭載している点もこのキーボードの特徴です。

オリジナルキー一覧

  • F1〜F3:Easy-switchキー(端末切り替え)
  • F4〜F5:キーボードの明るさ
  • F6:ディクテーションキー
  • F7:絵文字キー
  • F8:スクリーンショット
  • F9:ミュートボタン

端末切り替えのEasy-switchキーがF1〜F3に割り当てられていて、そのほか音声入力で使うディクテーションキーや、スクリーンショットキー、絵文字入力などの便利なキーが配置されています。

Returnキーの右側には、「home」や「end」、「page up / down」をそなえ、文章やコード入力をはじめオフィスワークでも便利に使えます。

従来モデル同様、専用ソフトウェア 「Logi Options +」を使うことで、それぞれのキー割り当てのカスタマイズも可能です。

専用ソフトウェア 「Logi Options +」

「Logi Options+」は以下よりダウンロードできます。

Logi Options +で主にできること

  • キー割り当てのカスタマイズ
  • アプリごとのプロファイル切り替え設定
  • Easy-switch割り当て端末の編集

センサーで光るバックライト

バックライトに光量7段階調整のスマートイルミネーションを採用するMX MECHANICAL MINI for Mac。キーボードに手をかざすと自動で光り、両手をひっこめると消える仕様になっています。

Magic Keyboardなどはバックライト非内蔵のため、暗い場所での作業はキーの位置が視認しづらいですが、MX MECHANICAL MINI for Macはキーをライトで照らしてくれるので作業性が良好です。

ちなみに、照射パターンは静音、コントラスト、ブリージング、ウェーブ、リアクション、ランダムの6種類あり、「fn」を押しながらバックライトキーを押すことで切り替えが可能。ゲーミングキーボードみたいに派手に光るわけではないですが、これくらいの優しいバックライトがちょうど良くて個人的には好みですね。

バッテリーは驚くほど長持ち

MX MECHANICAL MINI for Macのバッテリー性能は、ロジクール公式によるとバックライトONで15日、バックライトOFFでなんと10ヶ月もつのだそう。実際にバックライト常時ONで1週間使ってみたところ、バッテリーの減りは15〜20%程度でした。

充電が切れたら、付属ケーブルを使ってUSB-Cポートから素早くいつでも充電できるのも良いですね。ちなみに、ケーブルをつないだ状態でもキーボードは使えます。

MX MECHANICAL MINI for Macレビュー|まとめ

以上、MXシリーズのMac向けモデル「MX MECHANICAL MINI for Mac」のレビューでした。

良いところ
残念なところ
  • 待望のUS配列対応
  • デザイン・機能性ともにMacに最適
  • キーの高さが低いロープロファイルキー
  • フィードバックと静音性のバランスが絶妙
  • 最長10ヶ月のロングバッテリー
  • (今のところ)JIS配列はなし
  • キー配列の右側部分は少しクセあり

フラグシップシリーズの新モデルにふさわしい完成度の高さと、Mac向けに最適化された馴染みやすさを両立したMX MECHANICAL MINI for Mac。とにかくMacのあるデスクによく合うカッコいいキーボードなので、もし気になったらぜひチェックしてみてください。

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AUTHOR

1990年生まれ、大阪府出身ブロガー。ワークスペースのモノ・コト、ガジェットを使いこなすための「ヒント」を発信するブログ『LOPYLOG』運営。

Yahoo!ニュース、ライフハッカー[日本版]などでもガジェットライターとして活動してます。

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