【MacBook Pro 13インチ(2020)レビュー】Webライターがエントリーモデルを使った感想

どうも、フリーライターのロピログ(@LOPYLOG)です。

この度、5月にリリースされた新型MacBook Pro 13インチを購入し、バタフライキーボードに別れを告げました。

Excel・Word等テキスト中心の業務、動画視聴と比較的ライト用途なため、今回は上位版ではなくエントリーモデルを購入。

CPU第8世代Core i5、メモリ8GB、ストレージ256GB、オプションも一切無しのいわゆる最下位モデルですね。

今回は、そんなMacBook Pro 13インチ(2020)エントリーモデルの使用感を従来機と比較しつつ、上位・下位モデルそれぞれのスペックをおさらいしてみようと思います。

各モデルの性能、シザー式キーボードの打鍵感、Touch Bar、スピーカー、バッテリー性能などまとめてレビューしていきます!

目次

MacBook Pro 13インチ(2020)レビュー

MacBook Pro 13インチ(2020)は、10世代Coreプロセッサ搭載の「上位モデル」と、第8世代Coreプロセッサ搭載の「エントリーモデル」の2種類展開となっています。

今回購入した「エントリーモデル」は、前作からスペックの変更は無く、ストレージ容量のみ128GB→256GBに拡張され、かつ5,000円安価になっています。

一方「上位モデル」は、最新の第10世代 Intel Coreプロセッサを積んでおり、内蔵GPUの性能も大幅に向上。それでいて前作から1万円安価になり、ストレージ容量も256GB→512GBに拡大されています。

加えて、上位・下位ともに従来のバタフライキーボードが廃止され、シザー構造のMagic Keyboardが導入されました。

そんなMacBook Pro 13インチ(2020)の外観は、ここ数年のスタイルから一切変更がなく、お馴染みの洗練されたデザイン。

上:2020年製(シルバー)下:2019年製(スペースグレー)

14インチへの拡張が噂されたディスプレイも、最終的には前作同様の13.3インチに落ち着きました。

一方キーボードは、薄型のバタフライ式から、シザー式のMagic Keyboardにアップデートされました。

Magic Keyboardが組み込まれたことで、本体サイズが前作からほんのわずかに大きくなっています。それに伴い重量も30gほど増していますが、体感的にはわからない範囲です。

外部ポートは、従来機同様Thunderbolt 3/USB-Cが2口、3.5mmオーディオジャックを備えています。

上位モデルは、Thunderbolt 3/USB-Cを左右に2つずつの合計4ポート備えています。

シザー式キーボードの打鍵感

2016年から薄型のバタフライ式キーボードを採用していたMacBook Proですが、不具合が多発したこともあり今作からシザー式に変更されました。

シザー式キーボード

従来のバタフライ式キーボード

5日ほどシザー式キーボードを使った感想としまして、まず打鍵感が心地良い。

バタフライ式のペチペチとした打鍵感とは打って変わって、キーがパンっと跳ね返ってくる感覚があります。手馴染みが良く、高速でタイピングした際のタイプミスも大幅に減りました。

今回初めてMacBookのシザー型キーを触ったのですが、明らかに打鍵速度が上がったので個人的にはかなり気に入っています。

また、矢印キーが逆T字型になった点も嬉しいポイント。
左右キーのみ形状が変わったことで、ブラインドタッチがしやすくなりました。

新型

旧型

あとは、何気に使用頻度の高い「escキー」がTouch Barから物理キーで独立した点も従来モデルからの大きな変更点です。

Touch Barは柔軟にカスタマイズ可能

MacBook Pro 13インチ(2020)は、上位モデル、エントリーモデル問わず、キーボード上部にTouch Barタッチバーを搭載しています。

従来のファンクションキーの代用として導入されたタッチパネル式の有機ELディスプレイ。

意外と不評なTouch Barですが、自由にカスタマイズできる点でかなり汎用性の高い機能だと感じています。

ファンクションキーを多用する場合は、Fボタンを固定で並べることができますし、ツールを多用する場合はアプリアイコンを並べることも可能なので、その時の用途に応じて切り替えながら使っています。

僕の場合は「F7」〜「F10」のテキスト変換を多用するので、普段はファンクションキーを常時点灯させています。

ファンクションキーを常に表示させる場合は、「環境設定」→「キーボード」内の「Touch Barに表示させる項目」から「F1、F2などのキー」を選択します。

その他Touch Barの細かいカスタマイズは「環境設定」→「キーボード」内の「Control Stripをカスタマイズ」から可能です。

モニタは13.3インチでTrue Tone対応

ディスプレイは、従来機と同じく13.3インチで、色温度の自動調整機能True Toneトゥルー・トーンを搭載しています。

14インチ拡張も少し期待していましたが、13.3インチあればExcel、WordPress投稿などテキストメインの業務は何ら問題なく行えますね。16インチモデルだと持ち運び辛くなるので、個人的にはこのサイズ感がベストかなと感じています。

2560 x 1600ピクセルとそれなりに高解像ですし、アスペクト比も16:10で長めの文書ファイルに強い点も満足ですね。

一方、自動でブルーライトを低減してくれるTrue Toneですが、コロコロ色味が変わってかえって疲れるので普段はOFFにしてます。

ただ、特定の環境で据置っぽく使う場合は、True Toneの自動調整は疲れ目対策に有効なのではないでしょうか。

ハイダイナミックレンジステレオ搭載で音質が飛躍的に向上

今作のスピーカーは、ハイダイナミックレンジステレオを搭載し、立体的な音場を作るDolby Atmosドルビーアトモスにも対応。正直、音質は従来機とは比較にならないくらい向上しています。

ワイドステレオサウンドにも対応したことで、非対応コンテンツでもDolby Atmosの恩恵が受けられる点は大きいですね。

とくに中域〜低域の厚みが増し、全体的に力強いサウンドに進化しています。それでいてボーカル音も明瞭…。
これまで動画や音楽コンテンツは外部スピーカーに繋いで楽しんでいましたが、今作は内蔵スピーカーでも十分楽しめます。

バッテリーは6~7時間が限界?

MacBook Pro 13インチ(2020)のバッテリー性能は、エントリーモデルが58.0Wh、上位モデルが58.2Whとなっています。

Apple公式では「駆動時間10時間」と表記されていますが、実際に使用してみると6時間程度、持って7時間弱です。用途によって差がありますが、Word、Excelの稼働、軽めの動画視聴とごく一般的な使い方でも7時間が限界ですね。

5時間程度でへたるAirに比べるとまだマシですが、Final Cutなど処理の重たい作業だと4時間切ることもあるみたいです。

ですので、持ち出しの使用時はRAVPowerRP-PC112などの小型急速充電器、コンセントが無い場所での使用ならRAVPowerRP-PB201などのモバイルバッテリーを備えておくと安心です。

本製品は、「USB-C電源アダプタ」と「USB-C to Cケーブル」が同梱されますが、正直純正アダプタは大きすぎて持ち運びに適しません。

ちなみに、僕はスマホと同時に急速充電が可能な2ポートタイプのRAVPowerRP-PC133を使ってます。


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MacBook Pro 13インチ(2020)の性能・スペック

CPU/メモリ/ストレージ容量

前作は、上位モデルと下位モデルのCPUの性能差が全くなかったMacBook Pro。

今作は、エントリーモデルが前作同様Intel 第8世代 Core i5-8257Uで、上位モデルがIntel 第10世代 Core i5-1038NG7を搭載しています。

テキストメインの業務、動画視聴程度であれば第8世代でも十分ですが、動画編集がメイン用途であれば第10世代搭載の上位モデル一択かなという感じ。

また、メインメモリの規格においても、3,733MHz LPDDR4Xの上位モデルが最強です。

2,133MHz LPDDR3の下位モデルと比べると、データ転送速度が倍近く変わるので、動画編集などの大量のデータ処理が必要な負荷のかかるソフトを使う場合は上位モデルを選んでおいて損はないかと思います。

ストレージ容量は、エントリーモデルが256GB〜、上位モデルが512GB〜となっています。

前作は128GBが最小容量でしたが、今作は下位モデルでも256GBから選択できます。ストレージ容量は、データの保存速度や、アプリ立ち上げの速度に直結するので、128GB→256GBになるだけで大幅な違いが体感できるはずです。

スペック早見表

※表が見切れている場合は→にスクロールしてください。

エントリーモデル 上位モデル
ディスプレイ 13.3インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
解像度 2,560 x 1,600ピクセル(227ppi)
Touch Bar/Touch ID 対応
プロセッサ ・第8世代 Intel Core i5 (1.4GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大3.9GHz
第8世代 Intel Core i7 (1.7GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大4.5GHz
・128MB eDRAM
・第10世代 Intel Core i5 (2.0GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大3.8GHz
第10世代 Intel Core i7 (2.3GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大4.1GHz
・8MB L3キャッシュ
ストレージ 256GB/512GB/1TB/2TB 512GB/1TB/2TB/4TB
メモリ 8GB/16GB 16GB/32GB
本体サイズ 幅30.41 × 奥行き21.24 × 高さ1.56 cm
重量 1.4kg
グラフィック Intel Iris Plus Graphics 645 Intel Iris Plus Graphics
通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
カメラ 720p FaceTime HDカメラ
オーディオ ・ハイダイナミックレンジステレオスピーカー
・Dolby Atmos再生に対応
・3.5mmヘッドフォンジャック
キーボード ・シザー構造(Magic Keyboard)
・1mmのキーストローク
・逆T時型の矢印キー
外部ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2 Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
バッテリー容量 58.0Wh 58.2Wh
カラー シルバー/スペースグレイ
定価(税別) 134,800円〜 188,800円〜

MacBook Pro 13インチ(2020)レビュー:まとめ

今回は、MacBook Pro 13インチ(2020)の使用感を旧モデルと比較しつつ、エントリーモデル、上位モデルのスペックをおさらいしてみました。

MacBook Pro(2020)の特徴

  • 上位モデルは第10世代 Core i5搭載
  • ストレージの最小容量が256GBに増設
  • キーボードがバタフライ式からシザー式に
  • 内蔵スピーカーの性能が大幅向上
  • バッテリー持ちは6時間前後

上位モデルには最新規格の第10世代 Core i5が搭載され、下位モデルでもストレージ256GBから選べるようになるなど大きな変更点が多数あった今回のMacBook Pro。

中には「516GBが一番コスパ的に良い」といった声もありますが、僕と同じようにWordやExcelなどのテキストデータをメインに扱う場合は256GBの最下位モデルでも十分すぎるスペックだと思います。

キーボードに関しては好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはバタフライ式からシザー式への移行はスムーズに行えましたし、打鍵の心地よさやタイプミスが減った点でもシザー式の恩恵を感じています。

MacBook Pro 13インチ(2020)の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

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