今回は、2月26日にM-SOUNDSから発売された完全ワイヤレスイヤホン「MS-TW22」をレビューしていきます。
国産オーディオメーカー「エム・エス・シー」が手がける完全ワイヤレスイヤホンの老舗ブランドM-SOUNDS。
これまでも同シリーズ製品を多数紹介してきましたが、今回紹介するMS-TW22は先日レビューした「MS-TW11」の上位モデルとなります。

8千円以下とお手頃価格で、最大32時間の連続再生、ミニマムでスタイリッシュなデザインが魅力のMS-TW22。
ノイズキャンセリングや外音取り込みといったトレンド機能を省き、音質、接続安定性、バッテリー性能をはじめとする基本性能に特化したモデルとなっています。
実際に2週間じっくり使ってみたので、そんなM-SOUNDS MS-TW22の音質や使用感を詳しくレビューしていきます!
M-SOUNDS MS-TW22の外観と同梱品
「M-SOUNDS MS-TW22」は、防塵防水(IP54)対応の完全ワイヤレスイヤホンです。

カラーバリエーションが豊富で、Midnight Blue×Navy、Milky White×Gold、Cream Pink×Rose Gold、そして今回レビューする「Jet Black×Gold」の全4色展開となっています。

こちらがパッケージ。さっそく開封していきます!

同梱品は、ケーブル、イヤーピース、ユーザーマニュアルの3点と最小限。

- MS-TW22本体
- バッテリーケース
- USB-Cケーブル(約50cm)
- イヤーチップ(6種類)
- ユーザーマニュアル
イヤーピースは、ショートタイプ、Ag+抗菌剤入りピースの2種類、それぞれ「S / M / L」の3サイズ付属します。どちらもシリコン製です。

イヤホン本体は、鼓膜の近くまで音を伝える3Dロングノズル式。ストロークが長い分、しっかり耳奥に差し込むことができます。

ハウジング部分をタッチすることで、再生・停止、曲送りなどすべての操作がイヤホン側から行えます。

イヤホン本体の重さは、左右合わせてたったの9g。カナルタイプとしては軽量で、長時間使用にも適しています。

未使用時は、バッテリー内蔵の収納ケースにセットしておきます。MS-TW11と同じくマグネットの磁力は強めで、充電漏れもなく安心。

ケースは、イヤホン同様マットなブラックとメッキっぽいゴールドの2色使いでおしゃれなデザイン。天面にはM-SOUNDSのロゴが刻印されています。

特筆すべきは、ケースサイズ。
W42×D42×H35mmと、業界最小クラスの人気モデル「EarFun Free Pro」と同じくらいのコンパクト設計です。

こんな感じで手のひらにすっぽり収まります。

イヤホン本体を含めたケースの重さは約45g。なんと軽量でお馴染みのAirPods Proより10g以上軽量で、携帯性はトップクラス。気軽にポケットに入れて持ち運べます。

背面には、充電用のUSB-Cポートをそなえます。まだまだMicro USBのものも多い中、汎用性の高いUSB-C充電対応なのはうれしいポイント。

バッテリーは、イヤホン単体の連続再生時間が最大8時間、ケース併用で最大32時間。ケースが小さいのに、これだけバッテリーが持つのはスゴイ…!

Android専用コーデックのapt-X使用時は、3割ほど再生時間が短くなります。
電池残量は、正面のLEDインジケーターからいつでも確認できます。ランプ点灯が一つになったら充電すればいいので、いざ使おうと思ったらバッテリー切れ…なんてこともなく安心!

- ランプ4つ点灯⇒残量100%
- ランプ3つ点灯⇒残量75%
- ランプ2つ点灯⇒残量50%
- ランプ1つ点灯⇒残量25%
M-SOUNDS MS-TW22レビュー
装着感・操作性

3Dロングノズル式のM-SOUNDS MS-TW22は、イヤホン本体が小ぶりなこともあって耳の奥までしっかり挿し込むことができます。
その分遮音性も良く、音漏れも最小限に抑えられるので一石三鳥といった感じ。それでいてカナル型特有の圧迫感も気にならず、3時間つけっぱなしでも快適に使えました。
また、再生・曲送りなどイヤホン本体からボタン操作でき、再生中にスマホを取り出す必要がないのもスマート。

- 再生/停止:どちらかを1回押す
- 曲送り:右側を2回押す
- 曲戻り:左側を2回押す
- 音量+:右側を長押し
- 音量ー:左側を長押し
- 受話/終話:どちらかを1回押す
- 着信拒否:どちらかを長押し
- 音声アシスタント:どちらかを3回押す
物理ボタンなので、タッチセンサーのような誤動作もなく快適に使えます。ただMS-TW11同様、音量調整がワンタッチではなく長押し仕様なので、1回押しに慣れてる人は少し慣れが必要かもしれません。
音質・コーデック

M-SOUNDS MS-TW22は、MS-TW11同様6mmのダイナミックドライバーを内蔵しているので、音域問わず全体的にパワフルな設計になっています
低域寄りのドンシャリ傾向だった下位モデルMS-TW11に対して、MS-TW22はバランスの良いやわらかいサウンドで長時間再生でも聴き疲れしないのが特徴的。解像度も全体的にワンランク上がっている印象です。
特に中高域の明瞭感が際立っていて、楽器の音や効果音、ボーカル音をクリアに鳴らしてくれます。それでいて低音も心地よく響くので、ポップス、クラシック、EDMとジャンル選ばずオールラウンドに楽しめます。

音質・音色のレビューはどうしても主観的な感想になってしまいますが、8千円を切る完全ワイヤレスイヤホンの品質としてはかなり上位の完成度と言っていいんじゃないでしょうか。
コーデックはAAC・aptXの両方に対応しているので、iPhone、Android両端末で高音質再生できます。
また、通信チップはQualcomm社高性能SoCで低遅延ですし、高感度アンテナ搭載で音切れや接続切れもなく、人混みに強いのもポイント。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能こそ非搭載ですが、32時間バッテリー、防水対応含めて、アンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり高コスパに仕上がっています!
スペック一覧
製品名 | M-SOUNDS MS-TW22 |
Bluetooth | Ver.5.1 |
ドライバーサイズ | ダイナミック型 φ6mm |
対応コーデック | SBC,AAC,aptX |
連続再生時間 | 約8時間 |
ケース込連続再生時間 | 約32時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
防水規格 | IP54 |
対応プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
価格 | 7,920円(税込) |
M-SOUNDS MS-TW22レビュー:まとめ

最後に、M-SOUNDS MS-TW22の特徴をおさらいしておきます。
- ANCを省いて音質・低遅延に特化
- ケース込みで32時間再生のロングバッテリー
- バランスの良いマイルドなサウンド
- 所有欲を満たすミニマムなデザイン
- ワイヤレス充電は非対応
8千円以下と手頃で、最大32時間の連続再生、ミニマムでスタイリッシュなデザインが魅力のMS-TW22。
ノイズキャンセリングや外音取り込みといったトレンド機能を省き、音質、接続安定性、バッテリー性能といった基本性能に特化したモデルとなっています。
今回は以上です!「M-SOUNDS MS-TW22レビュー|業界最小クラス。音質・装着性特化の3Dロングノズル式完全ワイヤレスイヤホン」でした。



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