
今回は、HUMANTHINGSのHDMIキャプチャーボード「GENKI ShadowCast」をレビューしていきます。
SwitchやPS5の映像を、ノートPCの画面に出力できる便利なHDMIキャプチャーボード。
ただ、従来のキャプチャーボードはPCへの負荷や遅延が生じてしまい、通常時のような快適なプレイ環境を作るのってなかなか難しいんですよね。
そんな中、遅延や負荷を最小限に抑えてPC画面に映像出力できるのが、HUMANTHINGSからリリースされた「GENKI ShadowCast」というキャプチャーボード。

USBメモリ程度のサイズながら、これ一つで簡単にSwitchの映像をノートPCの画面に出力できる上、なんと0.02秒以下の低遅延でプレイ可能。
録画やマイク実況も簡単にできるので、ノートPCでゲーム配信をしたい人なんかにもドンピシャのプロダクトかなと思います。
GENKIシリーズを展開するCHAM-JAPANよりサンプルを提供してもらったので、使用感をくわしくレビューしていきます。
本製品は、クラウドファンディング「Makuake」にてプロジェクトを支援いただくことで購入できます。
GENKI ShadowCastの概要と外観
「GENKI ShadowCast」は、Nintendo Switch特化型のHDMIキャプチャーボードです。

本体サイズ | 52mm x 25mm x 9mm |
重量 | 10g |
HDMI入力 | 4K/30fpsまたは1080p/60fps |
USB出力解像度 | 最大1080p/30fps 白色光 または 720p/60fps 緑色光(MJPG) |
色深度 | 9/10/12ビット |
USBサポート | USB-C、USB-A(2.0+)、UVCビデオおよびUSBオーディオUAC(L-PCM形式) |
ソフトウェアサポート | MacOS、Windows、およびAndroidの全てのUVCソフトウェア |
電源 | ラップトップのUSBポートから取得(0.4A/5V DC) |
動作温度 | -10℃〜55℃ |
価格 | 5,320円(税込)※Makuake特別価格 |
それではパッケージを開封していきます。

パカっと蓋を開けると、さっそくShadowCast本体が出てきました。この時点でキャプチャーデバイスとしてはかなり小型なのがわかりますね。

付属品として、以下の4点が同梱されています。

- ShadowCast
- USB-Cケーブル(1.8m)
- ユーザーマニュアル(日本語)
- ステッカー
こちらがGENKI ShadowCast本体。HDMIドングルにUSB-Cポートを備えています。

通電すると白く光るLEDをそなえるだけで、スイッチなどもありません。外観はごく一般的なドングルといった感じですね。
USB-Cポートから、付属のUSB-Cケーブルを介してノートPCと接続します。

サイズは2.5×5.2×0.9cmと、Switchドック内に収まる極薄設計です。重さは実測9g。


説明書がなくても簡単に設定できちゃいますが、ユーザーマニュアルは日本語に対応しているので安心。

GENKI ShadowCastの使い方
接続手順
GENKI ShadowCastの使用手順はとても簡単です。
まずは、映像出力するノートPCにアプリ「Genki Arcade」をインストールしていきます。
公式の「GenkiThings」のサイトにアクセスし、オレンジ枠の項目からインストールします。ぼくはMacBook Proで使用するので、Mac版を選択。

インストールが完了したらアプリを起動します。カメラ、マイクのアクセス許可を求められるので、OKをクリックしてください。これで、PC側の準備は完了です。

続いて、Nindendo Switchのドック内のHDMI端子にShadowCastを接続します。

ShadowCastのUSB-Cポートに、付属のケーブルを接続します。

片方の端子をノートPC側に接続したら、準備完了です。
電源を入れると、ノートPCにSwitchの画面が映し出されました!

アプリの設定項目
接続後、アプリ画面左にカーソルを合わせると、メニュー画面が表示されます。

- 設定メニュー表示
- スクリーンショットを撮る
- マイク(録音時)をミュート/解除
- ゲーム画面の録画
設定から、動作モード、マイク設定、録画したファイルの保存場所、ボリュームなどが変更できる仕様となっています。
ゲームプレイする上で必要な設定や難しい設定はないので、ノートPCとSwitchを繋いでしまえばすぐに遊ぶことができました。
GENKI ShadowCastを使ってみた感想
実際にShadowCastを使って、Switchの映像をMacBook Proの画面に出力してゲームプレイしてみたので感想をまとめていきます。
動作優先モードはほぼ遅延なし
ゲームプレイ時は、解像度よりも応答速度を優先したいので、まずは設定画面から低遅延モード「動作軽快モード」を選択してプレイしてみました。

動作軽快モードは、解像度こそ720Pに落ちるものの、60FPS出るのでSwitchのゲームをプレイする上ではほとんど遅延を感じませんでした。さすが0.02秒以下の低遅延というだけあり、従来のキャプボとは一線を画しますね。
動きの速いスマブラのようなアクションゲームもヌルヌル動いてくれますし、解像度も720Pなので大幅に画質が劣化することなく快適にプレイできています。これはすごい…!
加えて、ゲームサウンドはパソコン側の出力になるので、ワイヤレスイヤホンをつけてプレイできます。

テレビ接続でワイヤレスイヤホンを使用する場合、別途トランスミッターが必要になるし、Switch本体だとそもそも画面が小さすぎるので、PCの画面サイズかつ無線イヤホンでプレイしたい僕としてはこの点も大きなメリットでした。
解像度優先モードはやや遅延を感じる
続いて、画質重視の「解像度優先モード」でもプレイしてみました。このモードは、1080Pの高画質になるのと引き換えに、フレームレートが30まで落ちます。

ヌルヌル快適にプレイできた動作軽快モードに対して、こちらは明らかな遅延が生じました。解像度優先モードだと、スマブラなどのアクションゲームのプレイはさすがに厳しいですね。
ただ、マイクラや桃鉄みたいな応答速度を必要としないシミュレーションゲームであれば解像度優先モードでもストレスなくプレイできました。なので、プレイするゲームに合わせてその都度モードを切り替えています。

裏コマンドで解像度とフレームレートの選択も
いろいろ調べていたら、何やらGenki Arcadeアプリには「裏メニュー」なるものがあるそう。
ウィンドウがアクティブの状態で、キーボードからあの有名なコナミコマンド「↑↑↓↓←→←→BA」を入力すると…

解像度とフレームレートが個別で選択できる画面がでてきました!
ノートPCへの映像出力として実用的かどうかはさておき、設定上は1080p@60fpsの出力も可能になりました。裏メニューをコナミコマンドに充てるところはやっぱりGENKI製品って感じがしますね。
GENKI Dockとの併用も可能!
GENKIシリーズといえば、Switch純正ドックを手のひらサイズに小型化したGENKI Dockでもお馴染み。

このGENKI DockにShadowCastを接続したところ、問題なくLEDが白く点灯。

これらを組み合わせることで、コンセントが使える環境ならどこでもPC画面からSwitchがプレイできちゃいます。外出先でのShadowCast使用を想定する場合は、GENKI Dockもセットで持っておくと重宝しますよ!
GENKI ShadowCastレビュー:まとめ

改めて、GENKI ShadowCastの特徴をおさらいしておくと…
- ほぼ遅延なしでプレイできる
- 解像度優先モードでのゲームプレイは厳しい
- 接続方法やアプリの設定が簡単
- HDMIキャプチャーボードとしては超小型軽量
USBメモリ程度のサイズながら、これ一つで簡単にSwitchの映像をノートPCの画面に出力できる上、0.02秒以下の低遅延でプレイ可能な「GENKI ShadowCast」。
録画やマイク実況も簡単にできるので、ノートPCでゲーム配信をしたい人にもうってつけのプロダクトとなっています。
Nintendo Switchに限らず、HDMI出力デバイスを多数持っている人は、一つあるといろんなシーンで重宝するのでおすすめですよ!
今回は以上です。「GENKI ShadowCast レビュー|ノートPCの画面でSwitchを低遅延プレイできるキャプチャーボード」でした。
本製品は、クラウドファンディング「Makuake」にてプロジェクトを支援いただくことで購入できます。