AKRacing OL2701レビュー|別次元の映像美。国産有機ELパネル採用の4Kモニター

ゲーミングチェアブームの火付け役AKRacing(エーケーレーシング)から、国産有機ELパネルを採用した4KモニターOL2701」が登場しました。

AKRacingから何やらゲーミングチェア以外の新製品が出たと思ったら、なんといきなり有機ELモニター…!そもそもPCモニターとして有機ELパネルを採用しているモデルは数少ない上、何をするにもちょうど良い27インチサイズとあって個人的にかなり気になっていた一台。

メーカー様より数週間ほど実機をお借りできたので、そんなAKRacing製モニター”初代機”の使用感などじっくりレポートしていきます。

目次

AKRacing OL2701のスペックと概要

OL2701は、2022年6月24日にAKRacingから発売された、有機ELパネル採用の27インチ4Kモニターです。

製品名AKRacing OL2701
パネルタイプ有機EL(OLED)
パネルサイズ26.9″
アスペクト比16:9
輝度540/250cd/m2 (ピーク/フルスクリーン)
コントラスト1,000,000:1
色再現性sRGB比(CIE1976)138%、Abobe RGB比(CIE1976)99%、DCI-P3 99%
解像度3840 x 2160 @ 60 Hz
応答速度0.1ms (tr + tf)
表示色1.07G (10-bits)
視野角178° (H) / 178° (V) @ C/R > 10 (typ.)
リフレッシュレート25 Hz – 60 Hz
HDRHDR10対応(HDMI)
インターフェース2 x HDMI 2.0
1 x DisplayPort 1.4
1 x USB-C
2 x USB-A (Downstream)
1 x Audio out
入力HDMI、DisplayPort、USB-C (DisplayPort Alt mode)
USB-Cアップストリーム、DisplayPort Alt mode、HDCP 1.4、
HDR非対応
スピーカー2 W x 2
寸法モニター スタンドあり (WxHxD) 630 x 571 x 230 mm
モニター スタンドなし (WxHxD) 630 x 374 x 38 mm
モニター 梱包状態
(WxHxD) 815 x 500 x 160 mm
重量モニター スタンドあり 5.47 kg
モニター スタンドなし 3.52 kg
モニター 梱包状態 8.7 kg
基本スペック

内容物は以下のとおりです。主ケーブル1本しかつかないモニターも多い中、ちゃんとHDMI、DisplayPort、USB-Cの3本揃ってるのは嬉しいですね。

パッケージ内容

  • モニター本体
  • ネック
  • 台座
  • 台座をとめるネジ(4本)
  • ACアダプタ
  • 電源コード
  • HDMIケーブル
  • DisplayPortケーブル
  • USB-Cケーブル
  • 取扱説明書

欲をいうとBenQのEWシリーズのような専用リモコンがあると嬉しかったんですが、必要な付属品は一通り揃っています。

ACアダプタは内蔵型ではなく、外に出るタイプ。

こちらがモニター本体。画面下にAKRacingのロゴが入っているのはなんだかちょっと新鮮ですね。

背面にも、大きくAKRACINGのロゴ。前から見ても後ろから見てもシンプルでスタイリッシュなデザイン。

ベゼルの縁部分はアルミ仕様になっていて高級感を感じます。ベゼル幅は非表示領域込みで16mmほど。パネルの表面加工には、目が疲れにくいノングレアを採用しています。

パネル自ら発光する有機ELは、普通の液晶パネルに内蔵されるバックライトが必要ない分、パネル自体の薄さも段違い。1㎝切ってるのはヤバイ。

パネルの厚みは約9mmと極薄

そのため、モニター本体の重量も約3,5kgとめちゃくちゃ軽いんですよね。24型の液晶モデルより軽量なので設置や移動がとにかく楽ちん。

スタンドは、スウィーベル、チルト、高さ昇降すべて対応しています(ピボットだけ非対応)。

首振り:左右30°

前後チルト:+20 ~ -5°

リフト:120 mm

それぞれの可動域も広く、モニターアームでの設置を前提としていない人にとっても嬉しい設計ですね。もちろん100×100mmのVESA規格にも対応しています。

モニター底面には各種インターフェイス。

入出力端子

  • 2 x HDMI 2.0
  • 1 x DisplayPort 1.4
  • 1 x USB-C
  • 2 x USB-A (Downstream)
  • 1 x Audio out

必要なポートは一通り揃っていますし、HDMIとUSB-Aがそれぞれ2口ついてる点でもゲーム、作業とマルチに使いやすそうですね。USB-Cケーブル1本で映像出力できるので、Macユーザーにも嬉しい仕様。

背面右側には各種操作ボタン。上からOSDメニュー、音量+、音量-、入力切り替え、電源と並びます。

ボタンの操作性自体はラグ等なく快適なんですが、後側に手を伸ばしての操作になるのでジョイスティックだとより直感的にいじれる気がしますね(価格が価格なのでリモコン操作対応だということなかったんですが・・)。

パネル左右下部には、2W×2のステレオスピーカーを搭載。

出力の割に量感のあるパワフルな音が出ますが、2.1 chのような立体感とかはなく、あくまでモニターの標準的な音質といった感じ。

普段から外部スピーカーを使ってる人は物足りなく感じるかもしれませんが、そもそもスピーカー非搭載モデルも多い中ちゃんと聞ける音が鳴るだけでも御の字といったところでしょうか。

AKRacing OL2701の使用レビュー

ということで、しばらくOL2701で動画視聴、ゲームプレイしてみました。まずは、普段使っているIPSパネルと並べて同じ画面をミラーリングして画質を比較してみます。

有機ELパネルならではの圧巻の映像美

腰を据えてじっくりOLEDを体験するのは今回が初めての筆者ですが、初見でまず驚いたのが”色の鮮やかさ”。

液晶のIPSパネル(4K)と並べると、その差は一目瞭然(どちらも輝度を最大に設定)。写真上でもハッキリ色味の差がわかりますが、肉眼で見た時のOL2701の鮮明さは桁違いですね。有機EL凄まじい…。

IPS:LG 27UL850
有機EL:OL2701
IPS:LG 27UL850
有機EL:OL2701

IPSパネルの方は全体的にのっぺりした”いかにもゲーム”って感じの映像なのに対し、OL2701はまるで現実世界かのような自然さというか、映像の密度感に圧倒されます。最近は数万円で手が届く4K液晶ですが、この体験価値の差を考えるとOL2701が決してべらぼうに高いわけではないように思えてきます。

明るいシーンの発色の良さは言わずもがなですが、有機ELパネルならではの100万:1という高いコントラスト比も見どころ。その差は、”黒”の再現性で顕著に現れます。

IPS:LG 27UL850
有機EL:OL2701
IPS:LG 27UL850
有機EL:OL2701

画面上だと差が分かりづらいですが、肉眼でIPSパネルと見比べると黒い部分の鮮明度がまったく違うんですよね。一度OLEDの色味を体験すると、これまで特に違和感のなかった液晶も途端に白く霧がかったように見えちゃいます。

暗所の階調もIPSパネルの比でないくらい滑らかで、暗闇シーンでも基本的には暗所補正なしで視認できますね。黒の再現度が高いとそれだけ映像全体が引き締まって見えるので、ゲームに限らずコンテンツ視聴全般で活きてきます。

液晶の比にならない視野角と応答速度

続いて視野角ですが、本機は上下/左右178度とスペック上は一般的なIPSパネルの液晶と同じ値です。

ただ、国産有機ELパネルのOL2701は、そもそもコントラスト比の標準値が1,000:1のIPSパネルに対して「100万:1」と桁違いなので実際にはもっと広いです。

↓のようにほぼ真横に近い位置から見ても、色ムラどころかほぼ正面と変わらず均一。このあたりもさすが有機ELですね。

また、リフレッシュレートは最大60Hzなので、FPSなど競技性の高いゲームには不向きなOL2701。ただ、応答速度は0.1msと普通の液晶パネルの10倍の値なので、動きのキレという点では全くストレスなく遊べます。

高画質&低残像でスポーツゲームやRPGを腰を据えてじっくり遊ぶなら、現状これほど適したモニターはないんじゃないでしょうか…?

ほぼスペック通りの広色域

キャリブレーションツールを使って色域を測定してみました。

sRGBカバー率100%、Adobe RGB 97%と、ほぼメーカー公称値どおりの結果になりました。

sRGB:100%
NTSC:94%
Adobe RGB:97%
DCI -P3:97%

色域計測定結果

  • sRGB:100%
  • NTSC:94%
  • Adobe RGB:97%
  • DCI -P3:97%

Spyder X Proでカラーマネジメントした後も、調整前と比べて大きな変化もなく、色味も至って自然です。RAW現像や動画編集といった用途でも安心。

シーン毎のプリセット変更も可能

OL2701には「エコモード」という機能があり、標準、スポーツ、ムービー、ゲーム、インターネット、テキストと、シーン毎の最適なプリセットに設定することができます。

スポーツモードでは明るさとコントラストが高くなり、テキストだと明るさがグッと落ちるような感じですね。ゲームモードは意外と明るさが抑えられていて、メリハリを効かすよりはどちらかというとアイケアを重視した色味になっています。

ムービーモード
ゲームモード

手動で輝度やコントラストを0〜100で調節することもできますが、ガンマ値をいじれるようなプロ用のカラーモードやキャリブレーション機能とかは残念ながら入っていません。

ゲームや映画視聴用途では必要のない機能だと思いますが、クリエイター向けの高機能なモニターを探している人はちょっと注意が必要。

Mac接続時はカラーレンジの設定が必須

付属のUSB-Cケーブル1本でMacと接続できるOL2701。

ところが、実際にUSB-CケーブルでMacBook Proと繋ぐとどうも色味が不自然というか、かすんだ感じの色になっちゃうんですよね。いろいろいじっても対処法がわからずメーカーさんに聞いてみたところ、初期不良ではなく最初からこういう仕様なんだそう。

で、対処法は以下のとおりです。

  1. OSDメニューから「カラーレンジ」を開く
  2. フルレンジ→リミテッドレンジに変更

上記で、無事正常な色になりました。
初期状態だとモニター側が自動でフルレンジに設定される仕様なんですが、肝心のMac側がリミテッドレンジにしか対応していないため色味がおかしくなる。ということだそうです。

USB-CでMacと接続する場合は、カラーレンジの設定が必須なのでこの点だけ気をつけてください(ちなみにWindowsだとこの逆になるため、併用するのはちょっと面倒)。

AKRacing OL2701レビュー|まとめ

ここが良い
ここが残念
  • 国産パネルの安心感
  • OLEDの抜群の映像美
  • 液晶の比にならない視野角と応答速度
  • バックライトがない分軽いから設置や移動がラク
  • ガンマ値の調整やキャリブレーション機能はなし
  • MacとWinの併用は不向き

今回は、AKRacingから発売された有機ELパネル採用の27インチ4Kモニター「OL2701」のレビューでした。

ゲームプレイ時にフレームレート云々より「画質の綺麗さ」最優先で選ぶなら、現状最高のモニターといってもいいんじゃないでしょうか。価格相応の映像体験が担保されているので、予算が組めて上記のデメリットを許容できる人はぜひ一度OL2701のを体感してみてほしいです。気になった方はぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

テック好きのフリーライターです。ライフハッカー日本版、Yahoo! JAPANなどで記事を書いてます。ブログ『LOPYLOG』では、心を揺さぶられたプロダクトや愛用ガジェットを中心に、週2ペースでゆるく紹介しています。

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